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アルバン・ベルク (1885 - 1935)

ウィーン出身の作曲家。シェーンベルクやヴェーベルンと並ぶ12音技法の確立者。 無調的技法をシェ ーンベルクに学ぶ。音楽全体の抒情性をたたえた中で12調技法が用いられており、数少ない作品のすべてが現代音楽の傑作。

 © Puch
知的なベルクは、もともとは独学で音楽を学んだ人ですが、後にシェーンベルクについて学び、新ウィーン楽派の使徒になりました。彼は生涯のほとんどを、生まれ故郷のウィーンで過ごしました。彼は演奏家ではなかったので、作曲する時間にこと欠きませんでしたが、安定した収入を得ることができませんでした。ブラームスやマーラーのように、彼は好んでケルンテン州の田舎のヴェルターセー湖畔で夏を過ごしました。彼の遺した作品は、室内音楽と歌曲とふたつのオペラ「ヴォツェック」(1925)と「ルル」です。「ヴォツェック」は、ゲオルク・ビューヒナーの戯曲をもとに、彼が自分でテキストを書いたもので、「ルル」は、フランク・ヴェーデキントの2つの戯曲によって書いた未完のオペラです。彼の思いがけない死は、皮肉にも虫刺されの傷からおこった併発症によるもので、このために彼は「ルル」を完成させることができなかったのです。

オーストリアの作曲家フリードリッヒ・ツェルハは、15年かかってベルクの第3幕の下書きに肉付けし、完成したオペラを1979年に初めてパリで上演しました。ベルクの作品は、恐らく新ウィーン楽派の作曲家の中では最も頻繁に演奏されています。それは、彼が舞台に対する繊細な勘と、オーストリアのはっきりとしたロマンシズムの色合いと、ウィーンの叙情的な暖かさが、通常の場合はむしろ計算しつくされた12音技法を和らげる効果を及ぼしたことによるものでしょう。