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フーゴ・ヴォルフ (1860 - 1903)

作曲家。言葉の抑揚を重視し、ドイツ歌曲の頂点を成す。

ヴォルフは、シューベルトが掲げた光を引き継ぎ、その独創的で意義深い作品により、ドイツ・リートにルネッサンスをもたらしました。彼の創作意欲にはむらがあり、ある時は異常に興奮して一日に二つか、三つも詩に曲をつけたりしました。かと思うと、今度は長い期間、ひどいときは数年間も不毛の時が続くのでした。15歳のとき、生まれ故郷のシュタイヤマルクを離れ、ウィーンに移り住み音楽院に通いましたが、そこでの退屈な日課を見て失望してしましました。駆れば2年後に、音楽院を去り、しばらくは取るに足らない短期間の仕事で転々とし、住所もせわしなく変えましした(ヴォルフはベートーヴェンを思わせる引越し魔で、移った家の数は21にも上っています)。その後、ウィーンのある新聞の音楽評論家になり、ブラームスに対して嫌悪感をあらわし、ワーグナーを賛美し、友人マーラーを支持する記事を書きました。彼の生涯で最も創造的な時期は、1887年に始まりその10年後に幕を閉じます。始めのうちは室内楽やコラール、交響曲をいくつか書きました。彼が、オーストリア音楽の大家の中に不動の地位を築いたのは、3人のドイツ人の失人の作品(ゲーテ、メーリケ、アイヒェンドルフ詩集)をもとに、歌詞の意味や感覚を繊細に、情緒的に、また生き生きと表現した一大連作歌曲と、スペインをテーマにしたオペラ「お代官様」(1895)によってでした。衰弱の激しかった最後の6年間、彼は精神病院の施設に出たり入ったりを繰り返して、43歳のとき、精神病院で息をひきとりました。