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ザルツブルク州の高原の生活

夏の短い間だけ、アルプスの高原の牧草地アルムでは、過ごしやすい気候となり、動物にとっても人にとっても、気持ちの良い日々が訪れます。

 © SalzburgerLand/Edward Groeger

足はしっかりと地面についているのに、心は天に遊ぶような気持ち…。そんな夢心地が、牧草地アルムで過ごしている時の気分です。毎年、雪が十分に解けたらすぐに、家畜(羊、山羊、牛、昔は豚までも高原に放牧していました)の群れに先導されながら、人々は谷間の村から高地へと移住していきます。アルプスの山小屋に到着すると、大切な儀式が始まります。山小屋はまず、きれいに掃除や片付けがされ、居心地がいいように、部屋の調度類が整えられ、飾り付けられます。その間に、家畜たちの首にはベルが付けられます。これらが、牧場での新しい生活環境に慣れ親しむための作業の始まりです。家畜の中では、牛はグルメです。彼らは、一番おいしい草やハーブだけを探して食べるのです。足元の地形がどんなに荒れていても、牛はおいしい草を求めて、高地のアルムを広範囲に歩き回ります。酪農場主は未明に、牛の群れを追い、乳搾りのために山小屋まで連れ戻します。アルムが霧に覆われた時、群れが何処にいるかを教えてくれるのはベルの音だけです。

乳搾りの後、この上質な牛乳は、細心の注意で取り扱われて、バターやチーズとなります。牛乳からバターを採取した残りの液体がバターミルクで、アルプスの牧場の名物となっている副産物です。同じように、牛乳からチーズを採った後の水っぽいミルクのような副産物が乳精です。ところで、酪農場で働く女性に美人が多いのは、乳精のお風呂に入っているいからだ、と言われていますが、真偽のほどはわかりません。乳精はまた、健康的なダイエット飲料や気分をすっきりさせる飲み物として珍重されています。

筆舌に尽くしがたいほど美しい牧草地アルムでの生活体験はやがて、その土地にたくさんの童話や歌や詩を生み出しました。このような高揚した気持ちの数々を表現しているものの一つが、アルペン・ヨーデルです。歌詞がなく、母音と音節だけを力強く、表現力豊かに歌うヨーデルの澄んだ歌声は、大空へと高々と舞い上がり、山々を越え、谷を渡って遥か遠くまで響きます。

アルペン・アルムに登り、この地でその素晴らしい、高揚した気分を味わいたい方は、どなたでも大歓迎です。ザルツブルク州には、たくさんの牧草地が広がっています。ポンガウ地方のアルメンヴェーク(高原のアルムを歩くコース)では、350キロのコースの間に120ものアルムがあります。フィルツモースのアマイゼンヴェーク(蟻の小道)では、全体の美しさを愛でるというよりも、細部に目を向けて、その良さを実感してくだい。一方、バッハアルムの自然体験ルートでは、様々な美しい高山植物がアルムを散策する人々の目を楽しませてくれます。

アモーザーアルムでは、美味しいブフテルン(ジャムを詰めた甘いパン)やムアス(パンケーキの一種)と、ハーブティーが味わえます。アルプスを代表する味覚であるバターを塗った焼き立ての自家製パンが出される時、一緒に幸せな時間もテーブルに運んできてくれます。ハイツィンガーアルムの旅の締めくくりでは、ミルクとチーズの作り方を見せてくれます。ザルツブルク州で行われるアルム夏の祭典では、音楽が溢れる、楽しく幸せな体験ができます。

ザルツブルク州アルムの道
このサイトでは、牧草地アルムを巡る、350キロにも及ぶ楽しいウォーキング・コース「アルムの道」に関する詳細な情報が得られます。
www.salzburger-almenweg.at

「アルムアップトリ-プ」(牛の山降ろし祭り)の日程
オーストリア各地で行われる牛の山降ろし祭り「アルムアップトリ-プ」の日程カレンダー

フィルツモースで過ごす休暇
フィルツモースの宿泊やイベントに関する、旅行者向けインフォメーション。
www.filzmoos.at

山小屋レンタル情報
www.huetten-mieten.at
www.almliesl.com

ザルツブルク州アルム夏の祭典
www.salzburgerland.com/almsommer