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ピンツガウの伝統的自然療法

チロルと南東ドイツのバイエルンに挟まれたピンツガウ地方は、森や牧草地や壮大な農家がある、典型的なアルプスの環境下にあります。何世紀にも渡り、他の世界から孤立して暮らしてきたピンツガウの山岳に住む人々は、身近にある物を利用して、元気に暮らしていく方法を見つけてきました。

 © © Birgit Buchart

哲学者であり、医者で、錬金術師で、神秘主義者でもあったパラセルサス(1493年~1541年)の「病のあるところ、治療法あり」というモットーは、自然療法の真髄を要約するもので、ピンツガウの伝統となっている概念です。パラセルサスの墓所は、ピンツガウに程近いザルツブルク市のサンクト・セバスチャン教会にあります。ピンツガウの人々が実践する伝統的な自然療法の源は、この地方の森や牧草地、湖や川に深く根差しています。「ペッヒ」と言われる松ヤニは、この療法に不可欠な薬の原料です。カラマツの松ヤニは特に強力で、他の樹脂と混ぜ合わせることによって作用が穏やかになり、使い易くなります。このような知識は、選ばれた研究者だけに、口頭で伝えられてきましが、最近では、より高度になり、一般の人々にも身近なものになりました。これらの知識は、伝統的ヨーロッパ自然療法(TEH)として、また、大切な概念として、自然と共に保全・保護されていきます。

薬用ハーブのガイド付きウォーキング・ツアーに参加するか、薬用ハーブの散策コースの標識を辿って歩けば、この地方のハーブと野生の花々の香りや美しさや味が体験できます。ピンツガウの植物の間を散策するこの楽しい旅は、人々を夢中にさせ、健康を促進させるだけでなく、生きる喜びを再び心に呼び起こしてくれます。ハーブの多くは、食べ物にスパイスとして一味添え、気持ちをリラックスさせ、心と体に活力を与えてくれます。

ウンケンに本部を置く、伝統的ヨーロッパ自然療法(TEH)協会は、さまざまな教育プログラムを提供しています。その他にも、協会が主催する薬用ハーブのガイド付きウォーキング・ツアーに参加し、ハーブや松ヤニで軟膏やチンキ剤を作る方法を教わることもできます。また、野生のハーブ、花々や野菜を使った、この地方独特の美味しい自慢料理などを味わうこともできます。

6月に開催されるザーラッハタールの自然療法フェスティバルでは、毎年新しいテーマを取り上げて、自然療法をさまざまな角度から紹介しています。

役立つリンク

伝統的ヨーロッパ自然療法(TEH)協会は、軟膏作りや花から抽出するエッセンシャル・オイル(精油)の作り方を教えるワークショップや、フィトセラピー(ハーブを利用した植物療法)と伝統的ヨーロッパ自然療法の訓練コースなども行っています。
www.teh.at

ザーラッハタールの自然療法フェスティバル
毎年6月に行われているこのフェスティバルは、伝統的ヨーロッパ自然療法協会の最も重要なイベントです。フェスティバルでは、地方のハーブ療法に発表の場を提供し、地方から専門家や開業医を招いて、講義や実演を行っています。
www.teh.at

ルッツバウアー・ハーブ園
ウンケンのルッツバウアー・ハーブ園には、魅力的なハーブの散策コースがあり、ゆっくりと野生の花々と薬用ハーブが見られます。また、ショップでは、農園のハーブ・ガーデンの植物から作った製品も購入できます。
www.lutzbauer.at