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ロマネスク様式

ロマネスク様式という概念には、オーストリアの場合、バーベンベルガー侯治世(976-1246年)下の時代の芸術的展開が含まれます。

芸術といえば、ほとんどすべて教会のためでしたが、これは12、13世紀にクライマッ クスに達します。当時オーストリア全土に堂々たる大聖堂や大規模な修道院が建立されましたが、これには、古典期以来初めて彫刻というものが大きな役割を果 さなければなりませんでした。すなわち、教会の正面入口やアプス(教会後陣の半円型の張り出し)には大量の建築彫刻が、また内部には、感銘深いキリスト十 字架像や聖人の彫像が必要となります。

したがって、ラムバッハ、ピュルク、グルク、フリーサッハ、またザルツブルクのノンベルク修道院のように、壁一面のフレスコ画が教会内部の各部屋を飾ることになり、中世最盛期の保存物として最重要文化財に数えられています。

これと関連して、ザルツブルクを中心とする装飾挿絵や細密画もあります。クレムスミュンスターの円形光背を持つ十字架像、ザルツブルクのサンクト・ペー ター教会の聖体拝領聖盃、クロスターノイブルクにある巨匠ニコラウス・フォン・ヴェルダンの琺瑯の祭壇などの作品は、ヨーロッパの芸術作品の最高峰であ り、それらの中にシュタウフェン王朝時代の芸術の本質が極めて純粋な形で結晶しています。

これら古くからの伝統的芸術作品と並んで、オーストリアは、その神聖ローマ帝国の表章と宝物の中に、ヨーロッパは一体であるとする包括的な理念を素晴らしい方法で象徴化する中世世界の崇高な証しの数々を深くとどめています。
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