グラーツの町をすべてご覧いただきましたか?そういう方は今度はグラーツを一歩出て美しい郊外にでかけましょう。シュタイヤマルク州には自然、城、修道院、ワイン畑、温泉地など見所が一杯です。
オーストリア野外博物館
グラーツから北へ18キロのシュテュービング Stuebingには、オーストリアで最も美しい野外博物館があり、広い敷地内にオーストリア全国各地の伝統的農家、穀倉、水車小屋、山小屋などが見学できます。(グラーツ市内のLendplatzよりバス)
4月〜10月 火曜〜日曜 09:00〜17:00 6月〜8月 火曜〜日曜 09:00〜18:00
www.freilichtmuseum.at
白馬の生まれ故郷ピーバー
ウィーンには世界で唯一のものが多くありますが、そのひとつがスペイン式馬術学校です。今日オリンピックで見られる近代馬術に対し、中世の騎士に由来するのが古典馬術で、これは更にギリシャのクセノフォンに遡ります。この古典馬術を世界で唯一、現代に伝えているのがスペイン式馬術学校であり、馬の中の貴族リピッツァー種の白馬たちです。
ハプスブルク家がスペインをも統治していた16世紀、スペインのアンダルシア馬を導入し、リピッツァーの帝室養馬場で古典馬術のための理想の血統が生み出されました。
第一次大戦後リピッツァーがユーゴスラビア領になってからは、グラーツ近郊のピーバーが馬達の新たな故郷となりましたが、血統誕生の地を記念して今もリピッツァー種と呼ばれています。
ウィーン王宮内のスペイン式馬術学校で高等馬術の演技を見せる彼らをフォーマルなモーニング姿とすれば、母馬と子馬、若馬の群れからなるピーバーの養馬場では広々とした放牧地を駆けめぐる素顔のリピッツァーに会うことができます。ここで初めて、貴公子たちの奥底に秘められた、本来の天衣無縫な野生の強さを目の当たりにすることができます。
ガイドツアー:4月〜10月 09:00〜11:00と13:00〜16:00、11月〜12月 09:00〜10:30と13:30〜15:30(時間は変更されることもありますのでご注意ください) www.piber.com
アクセス:グラーツから列車で約55分、車で45分。
ベルンバッハの聖バルバラ教会
色彩と曲線の魔術師、フンデルトヴァッサ−の造った世界の神々が集う教会。
グラーツから西へ車で約40分、緑溢れるベルンバッハ村にウィーンの画家フンデルトヴァッサーが建てた聖バルバラ教会があります。教会そのものは1900年の初めに建立されましたが、1987年の修復にあたり著名な画家フンデルトヴァッサーが無償でデザインしました。
教会の鍾楼は白を基調に青、赤、黄など色とりどりのタイルを利用し、あたりの景観から突き出したようにひときわ目を引く、この教会の最大の特徴は、キリスト教やイスラム教、ヒンズ−教、仏教、神道など世界のさまざまな宗教を集めていることで、これらの宗教を示すシンボルマークが見られます。A-8572 Baernbach
Fax +43-3142-62581 (ガイドツアーは要予約)
アクセス:グラーツから列車で約50分、車で約40分。
ムーアタール鉄道
鉄道ファン、SLファンの人気を呼んでいるムーアタールバーン。団体用プラン一例:グラーツからバスで西方ウンツマルクトへ。高速道路と一般道路で約110km。ウンツマルクトから狭軌の単線ムーアタールバーンに乗り、タムスヴェークまで約70キロ、約1時間半。風光明媚なアルプスの山と谷を走ります。ビュッフェとフォルクスミュージックの生演奏つきのサロンカーのアレンジも可能です。そこからザルツブルクに抜けることができます。運行期間:6月末から9月初めまでの毎火曜と水曜にSL(Dampfzuege)が走ります。www.stlb.at
リーガースブルク城
グラーツの東約70キロほどのところにある城砦。一番古い部分は1100年ごろのもので、現在の姿は17世紀に出来上がったものです。城が建つ小高い丘は昔は火山でした。城からは州の西南部のワイン畑が一望できます。エレベーターのおかげでどんな人でも簡単に訪れることができるようになりました。魔女博物館と拷問室が見学できます。4月1日〜10月31日 毎日09:00〜17:00 A-8333 Riegersburg www.riegersburg.com
南シュタイヤマルクのワイン街道
クラポテツの歌にのせて大地が波うつところ
古代ローマ人 は、彼らが集落を置いた主な土地に広場(フォーラム)と円形劇場と浴場と、そしてワインを遺しました。スロヴェニアに国境を接する南シュタイヤマルクのワ イン地方もその一例で、既に長いワイン作りの伝統があります。気候風土と地形がワイン作りに最適であることは『シュタイヤマルクのトスカーナ』いうこの地 方の別名が物語っています。しかし、この形容がほとんど不必要なほど、シュタイヤマルクのワイン街道は独自の個性を持つ世界です。この類い稀な空間を、 オーストリアの作家ゲルハルト・ロートは「国境地方」の中で次のように書いています。
『その風景の 際立った特徴は無数の丘である。高みのひとつから谷へ向かって下ると、あたかも地底へと引き込まれるかのごとく、周囲には刻々と大地が盛り上がる。夏であ れば、広大な緑の海に、風景の底へと潜行していく。上り坂では、再び浮上することができる。上昇するとともに大空と光が迫ってくる。頂きから見渡せば遥か に地平線が広がり、丘はまるで透明になったかのようにその彼方へと消えていく』
4つのワイン街道
1。ブルゲンランドとの州境に沿ってフェーリンク〜ハルベンライン間を南北に走るクレッヒャー・ワイン街道
2。サウザル地方のサンクト・アンドレからキツェックへ続くサウザーラー・ワイン街道
3。ワイン地方の西端リギスト〜アイビスヴァルト間を南北に走りシュタイヤマルク特産のシルヒャーワインで知られるシルヒャー街道
4。アイビスヴァルトからエーレンハウゼンへ、スロヴェニアとの国境沿いに走る本来の意味での南シュタイヤマルク・ワイン街道
街 道では四季折々の美しさが楽しめますが、最も美しいのは9月末から10月初頭とされます。トスカーナでは見られないこの土地のオリジナルが、クラポテツで す。「カタカタ鳴る」という意味のクラポタチというスラヴ語に由来する木製の小型風車は、かつてムクドリの害を防ぐものでしたが、今ではこの地方の約 3000ヘクタールのぶどう栽培地を象徴する点景として残っています。
街道沿いにはブッシェンシャンクと呼ばれるワイン・レストランも多く、風景と共にその地のワインの味も楽しむことができます。また主な町々にはホテル、ペンションもあり、個性派の休暇に最適です。