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アルプスの人生観

昔気質で、時代遅れ、というのが、一部の都会人が思う山での暮らしです。しかし、アルプスに住む若者はコスモポリタンであり、率直な人たちで形式張らずに、うまく伝統と今風のライフスタイルを結び付けています。このアルプスの人生観によって、彼らは私たちが密かにうらやむ自由を叶えているのです。
 

山で暮らす幸福 - いくつかのストーリー

  • アルプスの人生観 © Österreich Werbung / Sebastian Stiphout アルプスの人生観 © Österreich Werbung / Sebastian Stiphout
  • 活動的に山を体験するグイド

  • 自然の色々な側面を観察する目をもつ、アンネ・ゾフィー

  • 悠然と生活するがモットーのパトリック

  • 五感で自然を感じるアンナ

彼らはこのアルプスの人生観によって、人が密かにうらやむ自由を叶えているのです。
 
都会での生活は、思いのままです。都市は膨大な便利さと、個人的な満足感を得るための肥沃な土地を提供します。しかし、アルプスもまた、夢を叶えるという気楽な実験が行える、斬新で革新的な自然と調和した場所を提供してくれます。
 
 

世界を征服し、帰郷する

アルプスの若い人たちは、かなりのパイオニア精神に溢れています。
冒険への欲求を満たす、大きく広い世界からの誘惑的な歌声に、最初は多くの人々が惹かれたのもうなずけます。しかし、彼らの故郷はそう簡単には捨て難く、彼らはたくさんの経験やプロの専門知識を身に着けて、やがて山里に戻って来ます。そして、彼らが得た経験は、古い伝統に革新的な技術やデザインを吹き込むのです。
 
 

アルプスの秘密とは、何でしょう?

ここでは、貴方はまさに貴方です-つまり、貴方は他に類のない、唯一の存在です。山では、貴方を比べる尺度となる大衆は存在しません。貴方は自分に対して忠実でいられますし、自分を進化させ、自分を発見する自由があります。山は親しみある、くつろげる環境であり、また、個人の自己満足が得られる守られた領域を提供してくれる場所でもあります。ここでは、都市社会の匿名性の中で失われてしまったコミュニティの感覚といった価値観が育まれています。村では、みんなが互いに知合いです。お互いに協力する事は、称賛されています。人々はいつでもどこでも人を手助けし、夢や目的を実現するために他者を支えます。ここの環境では、自身の活力を十分に生かし、起業家精神の欲するままに行動できます。
 
 

自然と調和した平穏

アルプスの住民はよく働く人たちですが、彼らが失っていないものが一つあります。それは、落ち着きです。アルプスでは、他所とは違った物の考え方をするので、ここにはストレスは存在しません。ここの住民は物事に対して、自然と調和した自分なりのやり方で対処します。この事は、彼らの日課と密接に結び付いています。アルプスの人々は、未だに自然の気性や、その良い面やその状態をよく観察します。なぜなら、もし自然の中で生きるのであれば、自然と共に生きるべきだからです。都会に住んでいる人たちの一体何人が、赤い夕陽を見て、来たる天候を予測できるでしょうか?
 
 

人が人間に戻れる場所

アルプスは、都会のたくさんの刺激によって鈍ってしまった感覚が、再び鋭く蘇る所です。ここでは、人生を楽しむ時間が許されています。多くの人は、遠い昔に自分が失くしたと信じているもの - 自然の本物の生活 - を見つけたいと思い山へ行きます。

 

アルプスの生活を、共に体験する

山では、人々はグループで、山に登ったり、パラグライダーでゆったりと谷に降下したりして、自然を積極的に体験します。そして、常にある種の感謝の念を心に抱いて…。この生きる喜びは、人から人へと広がるものです。ここを訪れる観光客も、故郷に戻って来た人も、すぐにこのアルプスの人生観に浸り、これを将来に渡って役立てていくのです。
これら事すべてを考えると、幸せな人生に必要なものすべてがある故郷に、若者たちが帰ってくるのも当然なことだと理解できます。
 

アルプスの人生観を垣間見ましょう

オーストリアのアルプスは…
 
  • アルプスには、4,000,000人の人々が住んでいます。インスブルックは、アルプス地方で二番目に大きな都市です。
  • ここアルプスでは、4,500種の植物が生育しています。
  • 標高3000メートル以上の山が731座あります。
  • 7,000人の農夫が、乳牛51,000頭、牛265,000頭、馬9,000頭、羊114,000匹、アイベックス40,000頭、ヤギ10,000匹を世話してします。
  • 30の氷河が総面積450㎢を占めています。これは、ほぼアンドラ公国の大きさに匹敵します。
  • 標高3,798mのグロースグロックナー山が、オーストリアの最高峰です。
  • アルプスの年齢は2億9千万年~3千5百万年です。また、その一部は、それよりかなり古いそうです。
  • オーストリアのアルプスの占有面積は54,000㎢で、アルプスの総面積は200,000㎢です。
  • 25人の公認登山ガイドが、山に興味を持った人々を秘められたアルプスへ案内しています。
  • アルプスの重さは、480兆トンです。

アルプスのオモシロ知識


こんにちは、私の名前は山です

オーストリアには、数え切れないほど山があります。しかし、高台はどの時点で、山と呼ばれるようになるのでしょうか? それに関連する基準は、優勢性と卓越性です。地形学的な優勢は、時には地形学的隔離とも呼ばれ、独自の特徴を持った目立つ頂上のことを指し、近くにある他のピークとは区別されるものをいいます。グリミング山は、エンスタール渓谷とザルツカンマーグートに挟まれ、比較的離れたところに聳えています。高さは海抜2351メートルあり、ヨーロッパで一番高い独立峰と見なされています。また、山の地位で重視されるのは、その山の卓越性です。地形学的な卓越性は、近隣の他のピークと比較して、その山がどれほど高いのかを示します。アルプスでは、ピークはそれ自体で、近くにある他のピークより110㍍~300㍍高くないと山とは見なされません。
 

山の名前は、どのようにして付けられるのでしょうか?

カーレンベルク(ウィーンの森)、ミッタークスコーゲル(ケルンテン州)、または、ギャイドアルム(ザルツカンマーグート)など、山の名前は、気ままに付けられているように思えます。しかし、もちろん、思い付きや偶然で付けているわけではありません。まず初めに、その形がその山の名前に関係してきます。丸いのか、それとも尖っているのか? 「頭部」の形に似ているのか、それとも「尾根」の形なのか? その山に育っているフローラ(植物相)もまた、定義する基準となります。グラースベルク(草の山)や、ツィルベンコーゲル(しもふり松のピーク)はそのいい例です。ネーベルシュタイン(霧のかかったピーク)や、ヴェッタークロイツ(天気の十字架)などの山名は、天気に因んで付けられた名前です。また、ある山は、例えばミッタークスコーゲル(正午の山頂)や、ツヴェルファーシュピッツ(12時の山頂)のように、太陽の位置に由来する山名もあります。
 

私が大きくなったら、山になりたい

山の自然限界は、高さ9000㍍前後であるにもかかわらず、時には、山は止めどなく空に向かって伸びて行くように見えます。それは、なぜでしょうか?大陸プレート同士の衝突が山を形成し、その形を造り上げます。山は浸食し、ひび割れを生じ、または、砕け散ります。大気条件もまた、その風化に役割を果たし、雨、風、天候などによって岩を侵食します。さらには、もし山の高度が高い場合は、その重量は当然重くなり、私たちの惑星は厚皮動物ではありませんから、山が地球の地殻を突き破ってしまうことになってしまいます!
 

知って得するアルプスの知識

ケルト族の遺産: アルプスの征服

 神秘的な森、有力なドルイド僧(古代ケルト社会のドルイド教の僧で、科学者、教師、王の助言者の役割を司ったとされています。)と、謎めいた風習…。これが、今日に私たちが持っている、ケルト族の生活に対するイメージです。実際、これらの神話に覆い隠された原始的な人々が、アルプス地域の歴史において転換点を担っているのです。

 西暦紀元前約200年頃、ケルト族の13の部族が1つに団結して、オーストリアの領土で初めての「州」となる、ノリクム王国を作りました。彼らは、採鉱と製鉄、通商を生業として生活していました。時代が進むにつれて、アルプスの谷間はローマ人、ゲルマン系の人々、オーストリア人などの新しい住民で溢れました。彼らの山との親密な関わりは継続し、今日では全オーストリア人の半数が、国の面積の三分の二を占めるアルプス地域に住んでします。詳しく見てみると、未だにケルト族の遺産が、各所に残っていることが分かります。街や山や川の名前、例えば、ブレゲンツ、タウエルンやインなど名前は、すべてケルトにその起源を持っています。


山の声: アルプスの牧草地に響き渡る叫び声

 「イョー、 フゥイーフゥイ 」!よく晴れた日に、ハイキングでアルプスの牧草地を通っている時に、もしもこの声を聞いても、心配する必要はありません。ヨーデルには、アルプスの長い伝統があります。これは、一日の重労働を終えた頃に、よく牧草地や渓谷を越えてこだまする、耳に心地よい、喜びを表す大きな叫び声です。

 これは長い間、コミュニケーションの手段として利用され、隣人や愛する家族にメッセージを伝えてきました。ヨーデルは特別な芸術形式で、アルプス地域を代表する歌詞の無い歌唱法の完成された極致です。繰り返される胸声と頭声の交代発声法は、練習と正確な呼吸調節が要求されます。

 *ヨーデルは、特にハーモニーがぞくぞくするほど素敵です。歌い手が円を描くように立って並び、まず初めは一人のヨーデルの歌い手が単独で歌い始めます。次に、高音と低音の歌い手がその声に加わり、競合しつつ、お互いの声を強調し合うようにハーモニーを奏でながら歌い、アルプスの頂と渓谷を思い起こさせるメロディーを創り上るのです。
* Inge Friedl: “Almleben. So wie’s früher war.” Styria Regional. 2013

知って得する情報

Edelweiss © Österreich Werbung / Josef Mallaun Edelweiss © Österreich Werbung / Josef Mallaun

エーデルワイスは、どこに生育しているの?

「氷の乙女の凍った涙」から「蛍の魂」まで、貴重な高山植物、エーデルワイスの起源にまつわる神話はたくさんあります。エーデルワイスは、実際、アルプスの海抜1800㍍から2800㍍の場所に生育しています。岩の割れ目に生育していることが多いので、注意してご覧ください。1886年以来、オーストリアでは保護植物に指定され、摘むことは禁止されています。

 

Kuh auf der Putzen Alpe © TVB St. Anton am Arlberg / WEST Werbeagentur - Alexandra Genewein Kuh auf der Putzen Alpe © TVB St. Anton am Arlberg / WEST Werbeagentur - Alexandra Genewein

なぜ、牛にカウベルを付けるのか?

低い響きから、明るく軽やかなチリン、チリンまで…。カウベルの心地よい音色が、アルプスを行くハイカーたちのお供をします。しかし、牛の番をする人たちにとっては、カウベルはもっと実用的な目的を果たしています。もし牛が行方不明なった時、あるいは、牛の群れが霧で見えなくなった時に、番人はベルの音を頼りに牛を見つけます。また、ベルの鳴り響く音は、オオカミや熊を追い払う役目も果たします。
 

画像版権

www.austria.info と www.austriatourism.com の二つのドメインの主要目的は旅行先としてのオーストリアの観光プロモーションです。