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2018年 ウィーン・モダニズムの立役者達の没100年

ウィーンにとって2018年は、ウィーン・モダニズム(世紀末芸術)と、1918年に揃って亡くなったこの時代の4人の立役者、画家のグスタフ・クリムトとエゴン・シーレ、建築家のオットー・ワーグナーそして総合芸術家のコロマン・モーザーの没後100年に当たります。
  • Gustav-Klimt-der-Kuss_web © Gustav-Klimt-der-Kuss_web Gustav-Klimt-der-Kuss_web © Gustav-Klimt-der-Kuss_web
  • Beethovenfried Gustav Klimt © Österreich Werbung / Trumler Beethovenfried Gustav Klimt © Österreich Werbung / Trumler
  • Klimt © Belvedere Klimt © Belvedere
  • Egon Schiele: Bildnis Wally Neuzil, 1912 © Leopold Museum Wien / Wien Egon Schiele: Bildnis Wally Neuzil, 1912 © Leopold Museum Wien / Wien
  • Schiele © Belvedere Schiele © Belvedere
  • Bild: Leopold Museum Egon Schiele Self Portrait © ANTO Korea Bild: Leopold Museum Egon Schiele Self Portrait © ANTO Korea
  • Otto Wagner Church at Steinhof © © Österreich Werbung / Popp-Hackner Otto Wagner Church at Steinhof © © Österreich Werbung / Popp-Hackner
  • Rail station pavilion designed by Otto Wagner © Wien Tourismus / Christian Stemper Rail station pavilion designed by Otto Wagner © Wien Tourismus / Christian Stemper
  • コロマン・モーザーによるデザイン © MAK / Georg Mayer コロマン・モーザーによるデザイン © MAK / Georg Mayer
ウィーンは昔から芸術と創造性の中心地であり、今日世界的に有名な絵画、建築、デザインの名作の多くは、1900年前後に制作されました。当時はオーストリア=ハンガリー帝国で、美と破滅の間を揺れ動いている時代でした。芸術、文学、建築、音楽、心理学、哲学の分野と、社会全体も次々と刷新され、「ウィーン・モダニズム」が形成されていきました。
芸術家はその先駆者で、グスタフ・クリムトやエゴン・シーレの斬新な絵画、建築家オットー・ワーグナーの近代都市に関する様々な構想、コロマン・モーザーのデザインは、その時代を代表する偉業のほんの一部です。

2018年はこの時代に活躍した4人が亡くなって100年となる記念の年です。

クリムトは保守的な美術家協会を脱退し、セセッシオン(分離派)の名のもとに、新しい芸術家グループを結成しました。これが、オーストリア・モダニズムの誕生に時とされます。生活全般の芸術化を目指し、工芸品や美術工芸を絵画や彫刻と同等とみなし、建築家や画家はデザイナーでもあり、プロダクトデザイナーとしても活動していました。

わずか28歳で他界したシーレはクリムトの影響を多大に受け、内面と精神状態を描写した自画像、女性像や人物像は強烈で人々の注目を浴びました。シーレの風景画や都市画は表現主義の傑作です。シーレの絵画はシーレの最も多いコレクションを誇るレオポルド美術館で鑑賞することができます。

ワーグナーを中心とする建築家グループは、それまでの時代に取り入れられていた装飾的要素を排除し、機能的、幾何学的で、ガラスやタイル、金属などを使った明快な建築物を設計しました。その他、ワーグナーの建築で特徴的なのは、カラフルな化粧漆喰、ゴールドプレートを化粧張りした建物です。ウィーン・モダニズム建築と呼ばれる、建築物は現在もウィーン市内で見学することができます。

日常生活全体に芸術を浸透させることを目標として「ウィーン工房」はモーザー達によって設立されました。ウィーン工房は家具、インテリア、陶磁器、ガラス、宝飾、ファッションなどにわたり、高価な製品を次々を制作し、現在もなおそのデザインによる製品が人気を博しています。家具などをデザインしたモーザーは、現在でいうグラフィックデザイナーの走りでもありました。そのモダンなデザインは現代でも斬新さが評価されています。

2018年は、世紀末のウィーンで活躍した芸術家、建築家、科学者などの展覧会が数多く開催される予定です。


ウィーン美術史博物館
2018年2月13日~9月2日

クリムトへの階段 -クリムトと目を合わせて
グスタフ・クリムト(1862-1918)の没100年を記念し、2012年のクリムトの生誕150周年の際行われたように、2018年も美術史博物館の豪華な階段ホールに「クリムト・ブリッジ」が登場します。12メートルの高さの橋からは、柱と拱廊の間にクリムトが描いた13枚の絵画シリーズを間近に観る事ができます。この三角小間と柱間壁面を飾る壁画は、皇帝フランツ・ジョセフ一世の依頼を受け、グスタフ・クリムトが、弟エルンストとその友人フランツ・マッチとともに描いたもので、美術史の重要な時代を表しています。また、グスタフ・クリムトによる初期の最も重要な作品に数えられています。

古代ギリシャ/ローマ美術のコレクションに展示される「裸の真実」
美術史博物館は、クリムト橋と並び、グスタフ・クリムトの傑作の一つで、芸術の真実にアプローチする「裸の真実(ヌーダ・ヴェリタス)」(1899年)を、初めて古代ギリシア・ローマ美術コレクションに展示します。ヌーダ・ヴェリタスで描かれた女性は、妥協のない率直さで鑑賞者を挑発し、手に持つ鏡は自意識の認識を象徴しています。古代ギリシア・ローマ美術コレクションで展示されることにより、この絵画は美しく魅惑的な美しい空間を作り出すとともに、クリムトの「裸の真実」を自己認識に関する別の見解の作品と対比させます。



ベルヴェデーレ下宮
「クリムトは終わりではない。中欧での出発である。」展

2018年3月23日~8月26日
第一次世界大戦の終焉とクリムト、シーレ、ワーグナー、モーザーの死は、しばしば芸術の黄金期の終わりと解釈されます。芸術の持続性と変化をテーマに、クリムト、シーレ、ココシュカ、モーザー、エッガー・リエンツなどの作品80点が展示されます。

ベルヴェデーレ宮殿オランジェリー
「エゴン・シーレ - コレクションの道」展

2018年10月19日~2019年2月17日
この展示ではベルヴェデーレ宮殿のシーレ・コレクションの各作品を解釈し、入手、モチーフ、描かれた人物などの側面を扱います。


MAK(オーストリア応用美術/現代美術館)
「コロマン・モーザー。グスタフ・クリムトとヨーゼフ・ホフマンの間の世界的芸術家」展

2018年12月19日~2019年4月22日
1903年に設立されたウィーン工房のアーカイブを所蔵しているMAKの展覧会では、コロマン・モーザーの作品全般を網羅します。
 

「ポスト・オットー・ワグナー:郵便貯金局からポストモダンへ」展
2018年5月30日〜9月30日
ウィーンの街にきらめく作品を多く作った、「現代建築の父」たるオットー・ワーグナーの業績と影響力に焦点を当てます。その時代の他の建築家や芸術家との相互関係、弟子や後世の建築家・デザイナーに及ぼした影響なども追跡します。オットー・ワーグナーの代表作を出発点に幾つかの部門を設定し、現代建築とポストモダンに与えたワーグナーの持続的影響が浮き彫りにされます。


ウィーン・ミュージアム・カールスプラッツ
「オットー・ワーグナー」展

2018年3月15日~10月7日
オットー・ワーグナー(1841‐1918)没後100年を記念して、ウィーン・ミュージアムは50年ぶりに「世界都市建築家」ワーグナーの大掛かりな展覧会を開催します。 ウィーン・ミュージアムが所蔵する貴重なスケッチ、模型、家具、絵画および個人が所有するコレクションを通して建築家ワーグナーが国際的に注目される理由に迫ります。


レオポルド美術館
「エゴン・シーレ。表現主義と叙情詩」展

2018年2月23日~11月4日
シーレ没後100年を記念して、シーレの絵画とオリジナル・グラフィックを初めて、シーレの自筆原稿や詩、記録資料、写真および生前使っていた品々と共に展示します。
 

「グスタフ・クリムト」展
2018年6月22日~11月4日
この特別展では、レオポルド美術館所蔵品とレオポルド家所有の作品に加え、クリムト・ファウンデーションの所蔵品、クリムトの子孫から新たに美術館へ委託された継続貸出品、国際的貸出品も展示されます。
 

王宮家具博物館

ワーグナー、ホフマン、ロースとウィーン・モダニズムの家具デザイン。アーティスト、パトロン、製作者たち
2018年3月21日~10月7日
ウィーン・モダニズムの主要な建築家であるオットー・ワーグナー、アドルフ・ロース、ヨーゼフ・ホフマンを、インテリアデザイナーおよび家具デザイナーとして紹介し、家具やインテリアデザインに対するそれぞれの異なる立場にスポットを当てます。展示の他の部分では、ポルトワ&フィクス社、、トーネット兄弟社などの家具・インテリア、ウィーン・モダニズムの主要な建物の写真も展示されています。



その他の特別展に関してはこちらをご覧ください。

* 上記の日程は変更される場合があります。













 

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