4. つり橋を渡っていると、胃の中で蝶々が踊っているような気分です
愛が空気に満ちています。
つり橋の鉄の手すりに掛けられた愛の南京錠が、つり橋を渡る時の変な感覚は、たぶん胃の中の蝶のせいではないか、と暗示しているようです。それともそれは、断崖絶壁を越えてホーアー・ダッハシュタイン山へ向かう際に、金属の格子状の橋を数百メートルも渡る時の、目まいがするような高さのせいかも知れません。つり橋の上で、一歩一歩踏み出すたびに、圧倒的な気分が身体の内に沸々と湧き上がってきます。そうです、それはまるで、この壮大な景色にほとんど恋してしまいそうな気持ちです。
5. ガラスの展望デッキに立った時は、まるで空中に浮いているようで、目まいがするようなゾクゾクする気分です
無に向かう階段14段を降りる前に、時々順番待ちの小さな列に並ばないといけない時もあります。あなたの下には、ダッハシュタイン山の頂上部のギザギザの尾根があるだけです。透明のガラスの展望デッキの上に立つには、多少の努力は必要かもしれませんが、それだからこそ、すごい眺めを見て十分に報われた気分になれるでしょう。時には、雲が綿菓子のように山を包み込むこともあります。もしもあなたが、雲は触るとどんな感じがするのだろうかと、いつも知りたがっていた子供だったなら、今まさにその真っ只中に立っているのですから、それが夢のように素晴らしいということが解りますよね。
6. ガラスの展望デッキに立った時は、まるで空中に浮いているようで、目まいがするようなゾクゾクする気分です
氷河の奥深く、氷の宮殿の中に、「オーストリアの緑のハート」がクリスタルのように透明な氷で再現されています。寒い
氷の洞窟の中の静寂を破るものは、時折ぽたぽたと融け落ちる水滴の音と、畏怖の念に包まれた他の見学者が漏らすため息だけです。この雰囲気は、うっとりとするほど魅惑的です。ゆっくりと色が変化する、極めて美しい光の海が彫刻を照らします。氷でできたグラーツの時計台が、一旦明るいグリーンに輝き、他の壁龕は深いブルーに光り輝きます。巨大な「マウンテン・クリスタル」にたどり着くと、その大きさに立ちすくみ、氷のへりで砕け散る暖かい光に見とれます。ここはまさに、色彩溢れる光の海です。
7. 一日中冒険してきたので、お腹はぺこぺこ
最後の歩きで、再びスカイウォークに戻ってきます。ほんの少し前まで、荒々しい山の急斜面が見えていたのに、今はすべてが厚い雲に覆われているというように、時々、眺め(リンクを張って)がまったく変わってしまうこともあります。あなたの身体の内に感じている妙な気分の原因は、高い高度のせいでも、蝶々のせいでもなく、それはたぶん空腹のせいでしょう。妙な気分を直す一番いい方法は、ケーブルカーに乗って下の谷間の駅に戻って、しっかりした大地を再び両足で踏みしめる感覚を取り戻すことです。お勧めはガストハウス・トゥールヴァント
Gasthaus Türlwandで、大皿に盛られたシュタイヤマルク州産のチーズや、団子料理や、ボリュームたっぷりのラムザウ地方の料理を豪快に召し上がってください。または、偉大な山ダッハシュタインに敬意を表してビールで乾杯する方があなたの好みかも知れません。