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大阪屏風全図

グラーツのエッゲンベルク城は秀吉時代の大阪城と城下を描いた貴重な屏風絵を所蔵しています。それを縁にエッゲンベルク城と大阪城は友好城郭提携をし、文化交流を続けています。

UNESCO世界遺産であるグラーツのエッゲンベルク城はヨハン・ウルリヒ・エッゲンベルク公が1625年に全宇宙をモチーフとした建てさせた城です。4つの塔は四季を象徴し、12の門が12カ月を、365の窓が一年の日数を象徴しています。この城は、州立博物館ヨアネウムに属し、豪華なプラネットホールや客室と並んで、アルテ・ギャラリー、コインコレクション、考古学博物館、色鮮やかな惑星庭園、そして美しい庭園があります。

2006年、エッゲンベルク城は所蔵していた17世紀初頭の大阪城と城下を描いた大阪図屏風が再発見されたことから、2009年10月大阪城と友好城郭提携を締結しました。大阪城では2010年より3年に渡り、エッゲンベルク城と協力し相互の美術品などを展示する特別展を開催しました。
この屏風は本来高さ182cm、幅480cmの八曲屏風で、推定によれば1660年から1680年に間にオランダ商人より購入されました。ところが1754年に始まった場内迎賓階の改修時にこの八曲は解体され、当時流行した「インディアン・キャビネット(小間)」に異国情緒の壁画と交互に組み合わせて壁の装飾として個別にはめ込まれました。このようにして、貴重な豊臣期大阪図屏風は今日まで保存されました。

屏風絵はおそらく慶長12年(1607年)から慶長19年(1614年)の間に描かれたものと推定されています。豪奢な大阪城だけではなく、町屋や神社仏閣、500人もの武士や町人が色鮮やかに描かれていて、平和な城下の生活が活き活きと伝わってきます。この時代の大阪の情景を留めた絵は、現在ほとんど残っていないので大変貴重な屏風です。この屏風絵は、秀吉の没後に制作され、生前は日本最大の権力者であり、死後は神として祀られた天下人秀吉の権力と栄華を特に賛美したものといえます。


大阪図屏風はエッゲンベルク城のジャパニーズ・キャビネットで見学できます。
Schloss Eggenberg
Eggenberg Allee 90
A-8020 Graz
開館:
火曜から日曜 午前10時~午後17時(4月1日から10月末まで)
www.museum-joanneum.at

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