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    伝統への情熱:手工芸

    オーストリアでは優れた手仕事と知性によって、伝統的な技術が守られ、創造性豊かにその技は現代へと受け継がれてきました。

    オーストリアの手工芸に関する8つの事実

    • オーストリアには、150,000以上の手工芸の製作所があります。
    • ユネスコでは手工芸を、生きている実用的な知識が、洗練され、改良され、継続維持できる形で、世代を超えて受け継がれている場合に「伝統的」と呼んでいます。
    • 毎日、およそ600,000人の職人が、オーストリアならではの製品を創作するために、多くの時間と熱情と経験を注ぎこんでいます。
    • オーストリアの歴史を通じて、手工芸はずっと高い評価を受けてきました。ハプスブルク帝国の多くの皇族が、手工芸について学び、自分の楽しみのために職人を蒐集し、称賛しました。

     

    Holzmodelle Goiserer Schuhe
    • ウィーンで最も古い手工芸は金細工です。この手工芸は、この街に650年以上も存続しています。
    • ウィーンのアウガルテン磁器工房は、300年以上も高品質な磁器を作っていて、未だに操業しているヨーロッパで二番目に古い磁器メーカーです。
    • 産業化時代には、手工芸は日の目を見ませんでしたが、反対運動が生まれました。それが、1903年のウィーン工房Wiener Werkstätteの発足です。
    • 今日でも、オーストリアの通りの名前には、ハフナーガッセ通り(ストーブ作り職人通り)、シュミートガッセ通り(鍛冶屋通り)、ヴェーバーガッセ通り(織物職人通り)など、歴史的な職人の仕事に因んでつけられた名前がたくさん残っています。

     

    Gmundner Keramik

    3地域の職人センター:伝統工芸を保護する優秀な実例としてユネスコ無形文化遺産に

    オーストリアのブレゲンツの森地方工芸館Werkraum Bregenzerwald、ザルツカンマーグート手工芸館Hand.Werk.Haus Salzkammergut、およびハスラッハ繊維センターTextiles Zentrum Haslachは、伝統手工芸の文化遺産を保護するための戦略が認められ、2016年オーストリアのユネスコ無形文化財に登録されました。

    この3つの伝統工芸館は、過去15年間、国際的なアーティスト、教育機関、工芸ビジネス、その他の団体との協力に力を注いできた地元の伝統手工芸のマイスターが運営するセンターです。将来の世代のために、彼らの技術を保護するのに役立てています。センターは、コミュニティの独自性と継続性を重視した木工、絵画、織物の訓練コースを開設したり、工芸品の維持を支援するために、さまざまな公共活動を行っています。クラフトビジネス界のほか、教育機関や科学機関と協力して、小学生向けの入門コース、週末およびサマースクール、見習いプログラム、大学院コースなどの伝統的な技術に関するトレーニングを提供しています。地元および国際的な専門家がクラスを運営し、さまざまな実践に関連する専門知識とスキルを伝えます。センターでは、伝統工芸の認知度を高めるために展示会やコンテストを開催し、地元および国際的なデザイナーやアーティストの注目を得ています。さらに、芸術と産業の架け橋として機能し、伝統工芸の実践と協力的なネットワークの開発に関するアイデアと経験を共有するためのプラットフォームを提供します。文化、教育、経済分野間のパートナーシップも構築し、保護努力をさらに強化しています。

    ハルシュタット湖のすぐ近くの町、バード・ゴイゼルンに手工芸館があります。ここは18世紀に領主がこの地方を治めるための役場として建造したもので、現在は、文化を愛し、郷土の文化を伝承する地域の職人たちの仕事場であるとともに、職人マイスターが情熱を注いでいる手工芸と伝統がを紹介されています。この施設は2016年に、無形文化遺産を保護するための優秀な手法として、オーストリアユネスコに登録されました。

    手工芸を身近に体験

    手工芸館の突き当りには、上階の工房に通じる短い木製の階段があります。そこを上がると、工具や製品が展示されていて、古い壁に設えた窓から光が注いでいます。靴職人、木材旋盤工、大工、室内装飾職人、帽子職人、置き時計職人らが展示スペースを共同で使用しています。ここでは、眼鏡作りの名工も紹介されています。彼は本物のシカの角から、眼鏡フレームを作っています。この材料は特別なもので、今日では非常に貴重な高品質の素材でできています。

    また、昔の労働の様子や今日の製品なども展示され、例えば、トラッハト“Tracht”と呼ばれるいろいろな職業の服装も展示されています。

    Schuhmachermeisterin Zaisenberger

    引き継がれる伝統ある文化と伝統工芸

    • Hallstatt
      Hallstatt

      ザルツカンマーグートの手工芸

      ハルシュタット湖のすぐ近くの町、バード・ゴイゼルンに手工芸館があります。ここは、文化を愛し、郷土の文化を伝承する職人たちの仕事場であるとともに、職人が情熱を注いでいる手工芸と伝統を紹介しています。

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    • Grundlsee, steirisches Salzkammergut

      オーストリアの民族衣装

      オーストリアの民族衣装(トラッハト)は、地方色やアルプスの個性を表していて、その奥には様々なストーリーが込められています。実際、80・90年代には女性の民族衣装であるディアンドルは大きなブームを迎えました。そして今日、若いファッションデザイナー達は独自の斬新的なデザインの民族衣装を世に送り出しています。

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    • Mokkaservice
      ウィーン

      ウィーン磁器工房アウガルテン

      ウィーン磁器工房アウガルテンは、300年来オーストリアの文化財としてウィーンの中心で製造を続けています。アウガルテン宮殿にある工房では、貴重な職人技をガイドツアーで見学することもできます。

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    • Gmundner Keramik
      Gmunden

      グムンデン陶器

      グリーンの渦がボウルの縁で踊り、牡鹿がカップの曲面を飛び跳ね、色彩豊かな花々が皿を彩る...。見る人の五感に心地よく、テーブルについた人の気分を高揚させてくれる陶器。300年以上に渡り、オーストリアの陶器界をリードしてきたグムンデン陶器は、国際的にも非常に高い評価を受けています。

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