春になると現れるグリーンレイク
シュタイヤマルク州の牧歌的な自然環境のなか、ガラスのように透き通った湖、グリーンレイク。冬には普通の散歩道。春になると地下に貯まった雪解け水が地表に湧き出て湖を形成します。
比類なき山のパノラマに埋め込まれたグリーン レイクは文字通り、森の中に佇むエメラルドグリーンをした湖で、湖底まで見える抜群の透明度により神秘的な風景を生み出しています。湖の驚異的なすばらしい水質はたくさんある水源のおかげです。飲料水源として、また自然保護区のため、湖での水泳やダイビング等のウォータースポーツは2016年以来禁止されています。人々を惹きつけてやまない魅力的な静かな湖面と、高い透明度により見ることができる湖底や湖畔に横たわる大きな白亜の岩群や植物の様子・・・季節によって、またその年の気象条件によって湖の水位の高さは絶えず変わります。水位は冬の間の降水量に大きく依存しています。 春になり山で雪解けが始まると、グリーンレイクは透き通った湧き水で満たされ、独特のエメラルドグリーンの色を見せます。 湖は5 月と 6 月に最も美しい姿を現し、深さは最大11 メートルになります。 牧草地、ハイキング コース、ベンチが水面下深くにあり、徐々に姿を現します。その不思議な光景は、ちょうど良い時期に訪れた人々に喜びと感動を与えてくれます。夏から秋にかけて徐々に水位が下がっていきます。 秋にはハイキングコースとベンチのある牧草地は、再び水面より上になります。 冬になると、湖がほぼ完全に消えてしまい、再び輝きを取り戻す翌年を待つことになります。(水位はその年によります。)
2014 年、グリーンレイクは ORFオーストリア放送協会のテレビ番組「9 つの場所 – 9 つの宝物」でオーストリアで最も美しい場所に選ばれました。
注) 湖畔でのキャンプ、ビバーク、キャンプファイヤーは許可されていません。
グリーンレイクを巡るハイキングは一時間ほどでできます。詳しくは
事実と数字:
標高:776m
最高水温:8℃
最大水深:11m、平均水深:4,2m(初夏)
面積:6,5ヘクタール
水中の視認性:最大50m(ダイビングは現在不可)
場所:シュタイヤマルク州北部、トラゲス=オーバーオルト(Tragöß-Oberort)
山岳:ホッホシュヴァープ山脈の南側、周りに見える山々はプリビッツ山 (1,579 m), メスナーリン山 (1,835 m) 、ホッホトゥルム山 (2,081 m)。
アクセス:列車でブルック・アン・デア・ムーア (Bruck a. d. Mur) まで行き(ウィーンから1時間50分)、そこから175番のバスでトラゲスまで。そこから湖まで徒歩30分