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    シュヴァルツェンベルク/ホーエネムスのシューベルティアーデ

    シューベルティアーデは45年以上もの間、親密さ保ちながら世界最高峰のシューベルト音楽祭として一見不可能と思われる事を成し遂げてきました。

    その昔、友達や熱烈な音楽ファンが自宅コンサートで、ピアノを前に座ったフランツ・シューベルトの周りを取り囲んだ時や、よく田舎に散策に出かけた折に、「シューベルティアーデ」という言葉が生まれました。この完全に音楽に焦点を絞った、フォアアールベルク州のシューベルト音楽祭の親密な性格こそが、シューベルトにかかわる数々の歴史的な出来ごとの雰囲気を忠実に再現することになるのです。モーツァルトやベートーベンの隣という、ふさわしい地位にシューベルトを置くことが、1976年にシューベルティアーデが創設された時の目的であり、フランツ・シューベルトの芸術に捧げる心は今も全く変わりません。

    2005年にマルクス・シティクス・ホールが改修され再オープンしたことにより、シューベルティアーデは元々の開催地であるホーエネムスに15年振りに帰って来ることができました。そして、典型的なこけら板を葺いたブレゲンツの森地方の、素敵な家々がある人口1,700人の町シュヴァルツェンベルクが、音楽祭の第二会場となっています。青々としたアルプスの緑の牧草地や、広大な森とそれらを取り囲む岩山の環境の中にある、簡素な木造のアンゲリカ・カウフマン・ホールは、オーストリア国内で室内音楽に適した最高のホールの一つであると言われています。

    のんびりとしたハイキングにも、本格的なトレッキングにも最適な美しいアルプスの山々に囲まれた環境で、世界有数の歌手たちに会えることは、シューベルティアーデの魔法のような特典です。室内音楽とピアノリサイタルもまた重要な見所です。プログラムにはこの他、数は少ないもののオーケストラ・コンサートや、講演会、マイスターによる講習会などを含め、合わせて約80のイベントが開催されています。これらの品質の高いプログラム内容が、世界第一級の音楽イベントを楽しむために毎年この音楽祭にやって来る、35,000の忠実な人々を惹きつけているのです。この音楽祭の精神と一体感のある雰囲気は、観客だけではなく、ゲスト出演のアーティストたちをも、毎年毎年シューベルティアーデに戻って来たくなる気持ちにさせているのです。


    開催:

    ホーエネムスで4/5月、7月、10月

    シュヴァルツェンベルクで6月、8月


    詳しい日程とプログラムは:

    www.schubertiade.at

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