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    バーデン温泉とウィーン温泉

    ウィーンから南に20kmのバーデンに古くからの硫黄温泉があります。2021年7月、ユネスコはオーストリアのバーデン・バイ・ウィーンを含む7カ国11の温泉都市を「欧州の大温泉保養地」として世界文化遺産に登載しました。そして、ヨーロッパ最大の都市温泉のテルメ・ウィーン。2010年に最新施設に生まれ変わり、発展を続けるオーバラーのテルメ・ウィーンは2014年、「欧州健康&温泉賞」のベスト温泉部門で二度目の金賞を受賞しました。

    皇帝の保養地バーデン・バイ・ウィーン

    ワインと温泉の町バーデンはウィーン市街から南へ20キロ、「バーデン(温泉)」の名が示 すとおり、この辺りからバート・フェスラウを経てバート・フィッシャウ まで、いわゆる温泉地帯で、一帯にはウィーンの森(南部)、名高いホイリゲの名所、趣深い史跡などが交錯します。19世紀初頭、皇帝フランツ1世が、ここを夏の滞在地として以来急速に発展、19世紀末には、ウィーンの上流階級、国内外の王侯貴族や芸術家などのサロンとなりました。市内には清楚で優雅なビーダーマイヤー時代の家並みが残り、当時の面影が今も漂います。広大な公園「クアパーク」では、花と緑の中にハプスブルク家の人々をはじめ、モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ランナー、シュトラウス、ミレッカーなど数多くの記念碑が立っています。

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    温泉はローマ時代から知られています。ローマ人は入浴の楽しみと健康管理を組み合わせて温泉を楽しんでいました。ウィーン近郊のバーデンでは、38度あまりの弱硫黄泉が豊富に湧出しています。現在では保健、美容(フィットネス)、屋内ならびに屋外温泉プールという3つの目的に使われています。バーデンには、ローマ源泉、フランツェンスバート(現在ハマム)、ヨーゼフスバート(現在はレストラン)、フラウエンバート(現在はアーヌルフ・ライナー・ミュージアム)、サウアーホーフ、エンジェルバート(現在はサナトリウム)などの歴史ある温泉建物がいくつもありますが、一般の保養客や旅行者には以下の施設が利用できます。


    バーデン・ローマ温泉(クアハウス)

    3500m2の敷地に硫黄泉の温泉プールとモダンなウェルネス施設、フィットネスセンターが整う伝統的なスパで、心と身体に喜びを!というローマ温泉の哲学を守っています。敷地内には医療施設を持つクアセンターとホテル。バーデナーホーフが建っています。合計900m2のプールの広さにスポーツプール(26~28度)、ヴァイタルプール(30~32度)、渦巻きプール(36度)、マッサージジェット付きのクローバーリーフプール(30~32度)、伝統的な硫黄泉プール(34~36度)、子供プール(32度)があります。営業は毎日10時~22時、毎月第一金曜は夜24時までオープン。

    Römertherme Baden
    Brusattiplatz 4
    A-2500 Baden bei Wien
    www.roemertherme.at/en/


    ビーチ温泉バーデン

    オーストリア最大の砂浜を持つ広大な野外温泉プールです。近代的なプールサイド風景と、ユーゲントシュティール様式のファサードの建物、ヴァイブルク公園でのスポーツとリラクゼーションは場所です。50mプールが二つ、2か所の硫黄温泉プール、異なる高さのマッサージジェット、風洞、ヤシの木島のマッサージテーブル、大きなウォータースライダー、ダイビングタワー、子供用プールなど42,000m2の広さにさまざまの設備が付属しています。 営業は5月初めから9月末日まで。温度の高い温泉水でも日本人の感覚からすると「ほんのり温かい水」というような感じです。

    Thermalstrandbad Baden
    Helenenstraße 19
    A–2500 Baden bei Wie n hote

    www.baden.at


    ホテル・バーデナーホーフ
    歴史ある源泉マリアツェラーホーフを一角に持つクアホテル。
    https://www.badenerhof.at/

    古代ローマ時代に、ウィーンに駐屯していたローマ人はすでにウィーンの硫黄泉を利用していたといわれています。ウィーン中心部から南に位置するオーバラーの硫黄泉は1934年に発見され、運動機能障害や疾患、リュウマチなどの回復に利用されてきました。その後1974年にオーバラー・温泉センターができ、2010年には施設を大々的に建て直し「テルメ・ウィーン」と改名されました。健康・保養施設としてのデザイン性、技術、プログラムの多様性、サービス、未来への持続性、創造性、市民生活の向上への責任を備え、どの点でも優れた温泉施設として高く評価され、2011年と2014年には「欧州健康&温泉賞」European HEALTH & SPA AWARDSのベスト温泉部門で金賞を獲得しています。
     
    施設:
    広大な敷地に、屋内外のさまざまなプールや浴場、体験ウォータースライダー、飛び込み台、数千の休息用の長椅子やベンチ、サウナ・スチームルーム、マッサージルーム、子供のプレイルーム、図書館、フィットネスゾーン、医療施設、いろいろなテーマガーデンを持つクアパーク、ショップ、レストラン、カフェなど健康と保養、美容に関した施設が揃うオーストリア最大の温泉施設です。
    施設の総面積:75.000m2
    4000m2のプール・浴場ゾーン
    3000m2のサウナ・スチームゾーン
    6000m2フィットネスゾーン
     
    温泉質と量:
    オーバラーの温泉はナトリウム/カルシウム/硫酸塩/塩化硫黄を含み、硫黄含有率が60.1mg/kg SII/l、溶質成分は3.7g/lで、ヨーロッパで最も治療効果の高い温泉の一つです。地下約400mと約900mから排出される源泉は54°Cで、毎秒30リットル(毎時120m3)の湯が出ています。
     
    効果:
    「骨にとってカルシウムが大事なように、軟骨にとって硫黄が大事である」という説が正しいことは何世紀にもわたって検証可能な経験によって実証されています。軟骨代謝の障害は関節疾患の原因になります。硫黄泉療法により各関節、膝関節の軟骨生成が促進されます。温泉療法の効果は、温泉自体による効果とともに、水中での浮力の結果、重量とストレス軽減などの物理的なメカニズムに基づいています。治療により、炎症反応を抑え、痛みを緩和させることができます。
     
    サウナゾーン:
    ソルトワールド(Solewelt)
    サウナゾーンにあるソルトワールドの主役は癒しのための塩です。
    ここには独自の濃縮塩分散水装置があり、この近くの空気はミネラルが一杯で、まるで海辺の空気を吸っているように感じることができます。テルメ·ウィーンのソルトワールドでは健康な空気をリラックスして楽しむことができます。
    「塩の洞窟」では塩を含んだ蒸気に溢れ、フィンランド式塩サウナと低温サウナ、ラコニウムの「塩ド-ム」は独自の岩塩で囲まれています。塩療法には回復の効果があるのです。
    忘れてはならないのは、高濃度塩水のフローティング・プール(別料金)とサンテラスです。塩の力で新しい活力を生み出し、皮膚下の眠った組織を活発化させることで、肌にも良い影響を与えます。体のバランスを整え、自律神経系統の働きの強化にも導いてくれます。
     
    (上記の内容はテルメ・ウィーンのサイトより引用しています。)
     
    Therme Wien
    Kurbadstrasse 14, A-1100 Wien
    www.thermewien.at
     
    Therme Wien Med
    www.thermewienmed.at
     
    営業:
    12月24日以外毎日。
    月~土 09:00~22:00
    日・祭 08:00~22:00
    詳しくは
     
    アクセス:
    地下鉄U1終点オーバラー下車。
     

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