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    ノイジードラー湖 世界遺産

    ウィーンの南約50キロのところに、長さ36キロ、幅7〜15キロの、中部ヨーロッパで唯一のステップ湖があり、オーストリアとハンガリーの国境線が湖の真ん中を走っています。

    国境を越えて広がるノイジードラー湖は、オーストリアとハンガリーの両国の協力で世界遺産に登録されました。絵画的な風景、豊かなブドウ園、広々とした草原などが、オーストリア最東部の特色です。これは幾世紀にも及ぶ開墾、沼沢地の排水、狩猟、放牧などから生み出されたもので、ヨーロッパでも他に類例の無い貴重な自然環境となっています。アルプスとプスタ大草原の間に広がるノイジィードラー湖=ゼーヴィンケル自然公園では、大陸性のパンノニア気候、アルプスの山岳気候、地中海性気候が出会い、極めて多彩な動植物に生活圏を提供しています。草原地帯の只中にある湖には適度な風が吹き、ヨット、サーフィン、凧揚げなどに理想的な条件が揃っています。また、サイクリング、乗馬、ワンデルング、自然観察にも最適で、思いがけない歴史的な名所も豊富です。湖上舞台のメルビッシュ音楽祭、サンクト・マルガレーテンにある古代ローマの採石場を舞台とするオペラ・フェスティバル、アイゼンシュタットのハイドン音楽祭など、文化イベントも豊富です。

    バードウォッチングのパラダイス

    300種以上の鳥が生息するノイジードラーゼー/ゼーヴィンケル国立公園のような地域では、初心者はよくバードウォッチングがどんなに素晴らしく、満足感を得られるのか、うれしい驚きの声を上げます。

    自然が作り上げた奇跡

    茂みから気取った黒い冠羽のある白い頭が突き出し、こちらの望遠鏡の方を真っすぐ見ました。三脚の上に取り付けたこの強力な望遠鏡は、どんな小さな事も見逃しません。この鳥の正体はタゲリで、調子の美しいその鳴き声は遠くからでも聞こえます。ノイジードラー湖では、毎年春に湿地帯で繁殖します。急いで写真を撮らなければ、とは思いますが、スローダウンして、素晴らしい平静さと集中力を持つことこそが、どんなバードウォッチングにも必要不可欠で、最も大切な資質です。いずれにせよ、スマートフォンを望遠鏡に接続すれば、必ず感動的なクロースアップ写真が撮れます。この「フォーンスコーピング」というテクニックは、ノイジィードラーゼー湖/ゼーヴィンケル国立公園のスタッフが考案した数あるアイディアの一つで、これを使えば初心者でもバードウォッチングの虜になります。

    獲物をめぐる争いと求愛表現

    「あそこを、見てください!」と叫んだパークレンジャーの指さす空の方向を、好奇心に満ちた目が、国立公園が無料で貸し出している双眼鏡を興奮気味に覗き込みます。上空では、二羽のチョウゲンボウが、獲ったばかりの野ネズミをめぐって空中戦を演じています。しばらくして、戦いは終わり、勝ち誇った一羽の鳥が獲物を持って飛び去って行きました。バードウォッチング・サファリでどんな鳥が見られるかは予測不可能ですが、鳥を目撃できることは保証します。ノイジードラー湖周辺の草地やアシ原では、300種以上の鳥が営巣・繁殖しています。これは、他のどのヨーロッパの内陸地域も及ばない多様性です。

    Pozorovanie vtákov, Burgenland

    ノガンの求愛ダンス

    オスのヒバリがかん高い声で鳴きながら、らせんを描いて上空へと昇り、また、パラシュートのようにゆっくりと落ちてくる光景に出会いました。オスの鳥は、メスの気を引くためには手段を選ばないようですが、この壮観な作戦は純粋に求愛の表現です。その姿を見て、彼の幸運を祈らずにはいられませんでした!世界で最も重い飛べる鳥、ノガンの求愛表現も同様に印象的です。オスは灰色っぽい茶色の羽根を裏返して、普段は隠れて見えない、輝く白い羽を見せて、突然まるで白いシャトルコックのような姿に変身します。この壮観な姿は、これらの絶滅危惧種の鳥が小さな群を作って生存している、オーストリアとハンガリーの国境の湿原だけでしか観察できません。ノイジードラーゼー/ゼーヴィンケル国立公園のバードウォッチング・サファリにぜひ出掛けてみませんか?

    Bustard mating session

    レンジャーと国立公園を歩く

    一番良いのは、ご自身でノイジィードラーゼー湖/ゼーヴィンケル国立公園 のたくさんの特徴を発見することです。例えば毎年4月に行われるパンノニア・バード体験のイベントにご参加するのがお勧めです。