オーストリア・アルプスのランドアート：6つの必見スポット
息をのむようなオーストリア・アルプスの大自然の中で、アートと自然が調和する世界に身をゆだねてみませんか。1960年代のランド・アート運動にルーツを持つオーストリアの野外アートは、木や石、金属など自然の素材を使い、アルプスの風景を讃え、より豊かなものにしています。彫刻やインスタレーションは雄大な自然に溶け込むように配置され、見る人に新たな視点と静かな内省のひとときをもたらします。
1.ツェル・アム・ゼーの「山上アート」
どんなところ？
ヨーロッパ最大の野外アートギャラリーで、著名なアーティストによる20以上のユニークな彫刻やインスタレーションが展示されています。木の上に置かれた色とりどりの巨大なカップから、木の円盤から作られた木の彫刻まで、その種類は多岐にわたります。木、岩、粘土などの自然素材で作られた作品は、アルプスの風景と融合し、自然に対する新たな視点を切り開きます。
なぜ訪れるべきか？
「山上アート」は、息をのむような山の風景の中で文化を楽しみたいすべての人に、忘れられない体験を提供します。ハイキングコースやスキー場に沿って調和のとれた配置がされているため、一年中楽しむことができます。さらに、途中には休憩所や遊び場、山小屋もいくつかあります。
2. バート・ガスタインの避暑地アートフェスティバル
避暑地アートフェスティバルとは？
「ゾンマーフリッシュ・クンストsommer.frische.kunst」はオーストリアで最も重要な芸術文化祭のひとつです。7月と8月、国際的なアーティスト、芸術愛好家、好奇心旺盛な観光客がバート・ガスタインに集まり、歴史的な環境の中で現代アートを体験します。
このフェスティバルでは、様々な場所で展覧会やイベントが開催され、世界中のアーティストの作品を鑑賞することができます。山の風景の中に15のステーションがある2時間のアート・トレイルでは、ドイツのアーティスト、オラフ・ホルツァプフェルによる壮大なハーフ・ティンバーの彫刻「ハーフェン」など、インタラクティブなインスタレーションや記念碑的な彫刻が見られます。
なぜ訪れるべきか？
印象的なベル・エポック建築、轟く滝、現代アートの組み合わせは、インスピレーションと創造性の場としてのバート・ガスタインの特徴を際立たせ、このフェスティバルをユニークな体験にしています。
3.チロルの展望トレイル
どんなところ？
インスブルックの山、ノルトケッテ（Nordkette）の山上にあるパースペクティブ・トレイル（Perspectives Trail）からは、素晴らしい眺望が楽しめます。途中には、コールテン鋼とカラマツ材で作られた10のインスタレーションがあり、安らぎとインスピレーションの場を作り出しています。
建築事務所スノヘッタが設計したこの展望トレイルは、革新的な建築と堂々としたアルプスの風景を融合させています。全長2.8キロの道からは、市街地、イン渓谷、周囲の山々を一望することができます。
なぜ訪れるべきか？
パースペクティブ・トレイルは、自然と建築のつながりを目に見えるものにし、地域全体を見渡す息をのむような景色を提供します。あらゆる年齢の人が簡単にアクセスできるので、家族でのお出かけに最適です。
4.スカイスペース・レッヒ
スカイスペースとは？
スカイスペースは、文字通り山の中に埋め込まれた没入感のある建築物です。スカイスペース・レヒは外からはほとんど見えません。15メートルのトンネルを抜けると、円形の地下室があり、可動式のドームから外の景色や空、天候を眺めることができます。
一年中アクセス可能なスカイスペース・レッヒは、オーストリア西部フォアアールベルク州の手つかずの自然が残るオーバーレッヒ村近くの標高1,780メートルにあります。オーバーレッヒ・ケーブルカー山頂駅からのハイキングは、夏なら30～40分。冬はスキーで行くことができます。
なぜ訪れるべきか？
アメリカ人アーティストのジェームズ・タレルによって考案されたこの傑作建築は、空の認識を変化させ、強め、アルプスの風景の中で光と空間のユニークな体験を訪問者に提供します。
5.セルファウス-フィス-ラディス芸術の道
どんなところ？
木で作られた巨大な青いリンドウや特大のアイベックスの角など、山の風景からインスピレーションを得た独創的なインスタレーションが並ぶこの1キロのアートトレイルは、20分もあれば歩くことができます。毎年9月に開催される「アート・オン・ザ・マウンテン」では、アーティストたちがセルファウス・フィス・ラディスに集まり、その場で新しい彫刻を制作します。これらの新しい展示品はアート・トレイルに追加され、その他の作品は制作者に返却されるか、アート愛好家が購入できます。
なぜ訪れるべきなのか？
簡単に歩けるトレイルは新たな視点を提供し、「アート・オン・ザ・マウンテン」イベント中に木や鉄からアートが作られるのを目撃するのは特別な体験です。シェーンヨッホバーン山頂駅にあるパノラマレストラン「ベルクディアマン」で軽食をとれば、アートと自然のユニークな組み合わせに思いを馳せたり、作品を買って帰ったりするのに最適な場所です。
6.クルムバッハのバス停
これは何？
世界で最も興味深い「バスシェルター」のコレクション。オーストリア最西端のフォアアールベルク州にあるクルムバッハ村（人口1,000人）の各バス停は、ガラスのパビリオンやごちゃごちゃした木の山、枝でできた森など、ユニークなアート作品となっています。ロシア、スペイン、ベルギー、ノルウェー、日本、中国、チリの建築家チームによって設計され、地元の職人によって建設された「Buswartehüsle」（バスシェルターを意味するフォアアールベルク州の方言）は、地元の風景や文化からインスピレーションを得ています。それぞれの建物は、実にさまざまな方法でその土地と向き合っています。テーブルと椅子が置かれた応接間、積み上げられた木材、様式化された森など、ブレゲンツの森地方の典型的な特徴を取り入れたものもあります。また、周囲の新しい景色を提供するものもあります。
なぜ訪れるべきか？
2～3時間の簡単なハイキングで、BUS:STOP-Krumbachの7つのバスシェルターすべてを訪れるか、ブレゲンツから地域バスの820番と890番をご利用ください。クルムバッハにある3軒の湿原宿は、食事に立ち寄るのに理想的な場所です。クルムバッハの湿原で採れる地元の植物やハーブを使った料理や飲み物を試してみてください。
泊まるならどこがいい？
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持続可能な芸術文化とは、環境に配慮し、社会的責任を果たす芸術活動や文化活動を指します。これには、環境への影響を最小限に抑えた芸術の創作、持続可能な素材の使用、生態系への意識や社会正義の問題の推進などが含まれます。同様に、文化部門は、文化遺産を保護すると同時に、環境にやさしく、すべての地域社会が利用できるような活動を目指しています。
オーストリアの750の美術館は、持続可能な戦略を実施し、社会的包摂を促進し、文化遺産が次世代にもアクセスしやすくインパクトのあるものであり続けることを保証することで、このコミットメントを例証しています。