オーストリアと繋がる日本の自治体
遠くて近い、二国のご縁

オーストリアの自治体と国際交流をしている日本の自治体をご紹介します。皆さんがお住まいの自治体はありますか?

オーストリアと日本の人々は、1869年の国交樹立から150年以上にわたって、親しい関係を育んできました。9,000kmの距離を超えて繋がった自治体同士のご縁が、これからも末永く続きますように!

北海道

北海道蘭越町 x ザルツブルク州ザールフェルデン

1967年、町営チセヌプリスキー場の完工式に駐日オーストリア大使が来町。蘭越町の希望を受け、当時スキー指導に毎年来町していた講師の出身地であるザールフェルデンとの交流が始まりました。(1969年~)

北海道美瑛町 x ザルツブルク州ザールバッハ

十勝岳を中心とした山岳観光の町としてイメージアップを図ろうと、ヨーロッパ・アルプス地方との交流が模索されていました。オーストリア・ザールバッハ町がこの構想に強く共感し、姉妹都市提携が実現しました。(1973年~現在は提携終了)

北海道富良野市 x シュタイヤマルク州シュラートミンク

1975年、国際スキー連盟の関係者が富良野スキー場を視察した際、シュラートミンク市との友好都市提携の話が持ち上がりました。両市の協議を経て、富良野市で姉妹都市提携の盟約が交わされました。(1977年~)

東北

山形県山形市 x チロル州キッツビュール

山形の蔵王は、特にスキー環境がオーストリアの町とよく似ています。姉妹都市提携は、オリンピック金メダリストのトニー・ザイラー氏が映画撮影のため来訪したことなどをきっかけに実現しました。(1963年~

岩手県奥州市 x チロル州ロイテ&ブライテンヴァング

江刺中核工業団地にある精密機器メーカーの落成式に、オーストリア企業の会長、社長、駐日オーストリア公使が出席。江刺を気に入り、本拠地のあるロイテ市とブライテンヴァング市との姉妹都市提携が決まりました。(1991年~

岩手県花巻市 x ニーダーエステライヒ州ベルンドルフ

早池峰山の代名詞であり、花巻市の花でもあるハヤチネウスユキソウと、オーストリアの国花であるエーデルワイスがよく似ているという縁で国際友好都市の提携を行いました。(1965年~)

関東1

栃木県那須塩原市 x オーバーエステライヒ州リンツ

那須塩原市ゆかりの青木周蔵氏の子孫であるニクラス・サルム伯爵が青木小学校創立100周年記念の講演に来日したことをきっかけに、ニクラス氏が在住するリンツ市との国際交流が始まりました。(2016年~)

群馬県草津町 x チロル州ノイシュティフト・イム・シュトゥーバイタール

オーストリアのナショナルスキーチーム訪問をきっかけに、姉妹都市提携が始まりました。雪質や自然環境が似た両地域は、スキーリゾートとして協力し、講師交流を通じて親善を深めています。(1986年~)

東京都葛飾区 x ウィーン市フロリズドルフ区

昭和61年、ウィーン市長が来日中の飛行機内で『男はつらいよ』を鑑賞し、登場人物の人柄や家族関係、土地柄がウィーンに酷似していると強い印象を受けて、友好都市交流を希望しました。(1987年~)

東京都世田谷区 x ウィーン市ドュブリング区

雄大な川(多摩川&ドナウ川)、緑豊かな住宅都市、文化都市を志向、という3つの共通点をきっかけに姉妹都市提携を行いました。ドゥブリング区に日本式庭園「世田谷パルク」があります。(1985年~)

関東2

東京都台東区 x ウィーン市インネレシュタット区

歴史と文化の街という共通点から提携。オーストリア国会議事堂の脇にあるグレーテ・レホール公園には友好のシンボルである3本の八重桜の木が植えられています。(1989年~)

東京都荒川区 x ウィーン市ドナウシュタット区

両区の児童絵画展を相互に開催したことを契機に交流が始まり、両区区長による相互訪問や、荒川区少年少女合唱隊の派遣を通じて交流を重ね、平成8年10月21日に、友好提携を結びました。(1996年~

東京都府中市 x ウィーン市ヘルナルス区

府中の森芸術劇場のホールの一つが「ウィーンホール」と命名されたことや、ウィーンでの日墺修好120周年記念コンサートで市の子どもたちが演奏したことなどを機に友好都市を提携。ヘルナルス区に「府中パルク」があります。(1992年~)

神奈川県川崎市 x ザルツブルク市

川崎市内の学校でモーツァルトの演奏会が開かれた際、両市長が会談したことがきっかけ。JR川崎駅に「ザルツブルクの鐘」というモニュメントがあり、鐘を囲む五線譜は『アイネ・クライネ・ナハトムジーク』。(1992年~)

甲信越1

山梨県 x ニーダーエステライヒ州

ニーダーエステライヒ州がオーストリア国内最大のワイン生産地であり、グリーン水素の分野にも注力していることから山梨県との親和性が高いとされ、覚書締結に至りました。(2025年~)

新潟県上越市 x ニーダーエステライヒ州リリエンフェルト

リリエンフェルトが近代スキー術が完成された地であり、レルヒ少佐によって上越市が日本スキー発祥の地となったことを縁に姉妹都市提携を結びました。市のキャラクターは「レルヒさん」。(1981年~)

新潟県妙高市 x フォアアールベルグ州シュルンス村&チャグンス村

旧妙高村で姉妹都市の調印を行い、市町村合併後は妙高市が交流を継続しています。2005年には民間交流の受け皿として「シュルンス・チャグンス会」が発足しました。(2004年~)

新潟県南魚沼市 x チロル州ゼルデン

石打丸山スキー場は昭和24年開設のスキー場で、トニー・ザイラーなどの名選手が滑ったことでも知られています。姉妹都市提携後、大使杯の共催や親善交流団の派遣などの交流を続けています。(1982年~)

甲信越2

長野県諏訪市 x チロル州ヴェルグルクンドル

当時の駐日大使の肝いりで、林長野県知事、日墺協会の斡旋により、諏訪市が提携先に選ばれました。(1960年~)

長野県野沢温泉村 x チロル州ザンクト・アントン

野沢温泉スキー場のシュナイダー・スロープは、スキー競技者の故ハンネス・シュナイダー氏の来村を記念して命名されました。ザンクト・アントンはシュナイダー氏の生誕地です。(1971年~)

長野県白馬村 x フォアアールベルク州レッヒ・アム・アールベルク

日本の提携先を求めていたレッヒ村が、八方を推薦されたことから交流が開始。友好協定締結後、スキー講師交換、コック交換、相互訪問、フレンドシップワインの製造などを行っています。(1995年~)

長野県安曇野市 x チロル州クラムザッハ

旧豊科町(現安曇野市)があづみ野ガラス工房を開設した頃、クラムザッハにあるヨーロッパで唯一の国立ガラス専門学校を視察したことが縁で姉妹都市提携を結びました。(1993年~)

長野県大町市 x インスブルック市

大町山岳博物館からニホンカモシカをウィーンへ贈った返礼に、インスブルック市のアルペン動物園からアルプスマーモットが贈られたのがきっかけで友好都市になりました。(1985年~)

中部

岐阜県岐阜市 x ウィーン市マイドリング区

長良川とドナウ川、金華山とウィーンの森、といった豊かな自然を共通点とすること、ファッション分野での交流が期待できることから姉妹提携を結びました。(1994年~)

岐阜県飛騨市 x チロル州ロイタッシュ

旧河合村(現飛騨市)と地理的環境が類似し、花に抱かれた美しいロイタッシュ村と友好提携を結び、以降子どもたちを中心に交流を進めています。(1998年~)

近畿

滋賀県 x ブルゲンラント州

「琵琶湖とオーストリアの形が似ている」という投稿がきっかけで急接近。国内最大の湖を有する自治体同士で覚書締結して交流を深めています。琵琶湖のサイクルロードの一部に「ブルゲンラント・ロード」と命名。(2023年~)

京都府亀岡市 x シュタイヤマルク州クニッテルフェルト

地理的条件が似ているので姉妹都市として親善を深めてはとの話が進み、姉妹都市提携に至りました。(1964年~)

大阪府羽曳野市 x ウィーン市ヒーツィング区

1991年大阪の「国際花と緑の博覧会」でウィーンが出展したブースを羽曳野市が譲り受けたことで交流開始。友好交流都市協定は区内のシェーンブルン宮殿内で結ばれました。(1995年~)

兵庫県宝塚市 x ウィーン市アルザーグルント区

同区に歌劇のルーツであるフォルクスオーパー(劇場)をはじめとして劇場や映画館が数多くあることなどがきっかけとなり、シューベルト生家にて姉妹都市提携が結ばれました。(1994年~)

中国

岡山県倉敷市 x ニーダーエステライヒ州ザンクト・ペルテン

当時の駐日公使が来訪した際に友好縁組の希望が伝えられ、翌年倉敷青陵高等学校で友好都市同盟結成式典を行いました。この締結は、日本とヨーロッパの姉妹都市提携の第1号です。(1957年~)

岡山県美作市 x ニーダーエステライヒ州ザンクト・ヴァレンティン

フランスにある同名の自治体の紹介で交流が始まり、姉妹縁組の調印を行いました。(1994年~)

四国

香川県さぬき市 x ブルゲンランド州アイゼンシュタット

エスターハージー宮殿内にあるハイドンザールが、志度音楽ホールと規模および良質な音響効果の点で共通性を持つこと、ともにワインの産地であることをきっかけに姉妹都市提携に至りました。(1993年~)

愛媛県西条市 x ケルンテン州ゼーボーデン

ゼーボーデンにある「盆栽ミュージアム」に西条市から運ばれた伊予の青石が配置され、同市出身者が勤務しているなどの縁がきっかけ。2020年東京五輪ではスポーツクライミングのオーストリア代表チームのホストタウンになりました。(2019年~)

※掲載されていない自治体様がございましたら、恐縮ではございますが、tokyo@austria.info までお知らせくださいますようお願い申し上げます。

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