アウスゼー地方の華やかな水仙祭り
初夏を彩る高原の花畑
Introduction
アルプスに初夏が訪れ、高原に花畑が広がると、ザルツカンマーグートのアウスゼー地方(アウスゼーアーラント)を彩るのは、一面に自生する水仙の花です。ダッハシュタイン、ローザー、トートゲビルゲ山脈に囲まれたのどかな山や湖の風景は、香り高い花の海に変わります。黄色、白、緑......と、見渡す限り花々が咲き誇り、見事な景色を見ることができます。
アウスゼー地方では、標高により5月中旬から6月中旬にかけて、スター水仙と呼ばれる白い星形の水仙が咲きます。毎年この時期には、オーストリア最大の花の祭典「水仙祭り」が開催されます。この祭りでは水仙が主役となり、子どもたちや観光客も含め、約3,000人が花摘みに参加します。
そして、最大のハイライトは最終日の日曜に行われるバート・アウスゼーの中心部で鑑賞できる、白い花で華麗に飾られた様々な大きな水仙オブジェのパレードです。フラワー・パレードの参加者は、10万本以上の水仙を使って、何か月も掛かって約30体の精巧なフィギャーを作り上げます。パレードは町の中心部へと向かい、午前9時にプログラムが始まり、音楽、ダンス、マジック・リングス・オーストリアのアーティストによるパフォーマンス、そしてスペシャル料理が披露されます。審査員は、精巧に作られた水仙オブジェを一定の観点から審査します。
午後3時に発表される賞は、水仙祭りのフィナーレを飾るものです。来場者は水仙祭りがお開きになるまで、音楽と地元の名物料理を楽しむことができます。
なお、2026年は祭りが終日バート・アウスゼーで開催されるため、アルトアウスゼー湖上のボートパレードは行われません。
祭りの間、様々なイベントが行われ、例えば、水仙が咲き乱れる草原を巡るガイド付きウォーキングツアーや、グルメイベント、ガーデンパーティーなど、盛りだくさんです。プログラムはこちら
フェスティバルを彩る女性の民族衣装、ディアンドル
ディアンドルは、19世紀末から農村で広く着られるようになった衣装です。一方、「トラッハト(民族衣装)」は15世紀にさかのぼり、当時は身分や職業を示す役割を持ち、自由なデザインは制限されていました。こうした制約の中でも、時代とともに地域ごとの個性が生まれ、柄や色、形に多様性が育まれていきました。
その中でもシュタイヤマルク州アウスゼー地方のディアンドルは、伝統と美しさを今に伝える代表的な存在として広く知られています。
水仙祭りの一環として、民族衣装ファッションショーが2026年5月30日に開催され、地元の民族衣装やファッションブランド、そして様々なアクセサリーが紹介されます。(入場券要)