〇 世界遺産の歴史的旧市街を散策する
グラーツのすばらしい歴史的旧市街はとても有名で、中央ヨーロッパで最もよく保存維持されている街として高く評価され、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。街の散策では必ず武器博物館をお見逃しなく。旧市街の中心にある世界最大の歴史的な武器コレクションは、各種の武器のほか、騎士の鎧や兜など32000点が展示さしています。シュロスベルク城塞にあるこの街の歴史的ランドマークの時計塔も見逃せない見所の一つです。ここから望む市の印象的な眺望は見事です。
オーストリア南部の美と言われるシュタイヤマルク州の州都グラーツ。その澄み切った美しさと魅力、食と味覚に対する熱き情熱にあなたは一目で心奪われ、活気ある若々しいこの街と恋に落ちるでしょう。
グラーツの街は、さまざまな異なる趣向を持ったすべての人々を受け入れます。地中海性のライフスタイル、とても魅力的な見どころ、美しく貴重な建築物、アートスペース、トレンディなフェスティバル、流行のデザインショップ、食通の好みに応える多数のバーやレストランなど、多種多様な顔を持ったグラーツは、ここを訪れるすべての人々の心を掴んで放しません。
山の上に塔が建つ、美しい街グラーツ。その歴史的旧市街の中心にそびえるシュロスベルク(城山)に建つ、歴史的なランドマークの時計塔が、堂々とした姿で街を見下ろしています。その時計をじっくりと見てみると、何かが違っていることに気付くかも知れません。実は、この街では時計が他とは違った時を刻んでいるのです!
グラーツの街では、過去が未来に溶け込んでいます。それは、建築物を見るとよく解ります。優雅な中庭、特徴的な家々、ポーチのある玄関、丸屋根、石畳の小道、独特な赤い屋根のある旧市街の街並みは、ユネスコ世界文化遺産として保護されています。カリスマ的な魅力がある歴史的旧市街に、国際的にも有名なグラーツの現代建築は見事に溶け込んでいます。街の真ん中に位置し、ムーア川に浮かぶ、もう一つの見事な建築物も人目を引きます。島のようであり、船のようでもあるこのユニークな建築物、ムーアインゼルは、地元の人にとっても、旅行者にとっても、見どころであり、待ち合わせ場所でもあり、夜には鮮やかな色にライトアップされる魅力的なスポットです。
グラーツでは、食のイベントが一年を通してどこかで行われ、訪れる人々を熱狂させていることから、「美食の首都」という肩書を公に博しています。8月には、オーストリアで最もエキサイティングなフード・フェスティバルがグラーツで開催され、今最も輝いている現代料理のスターシェフや、野心ある若きシェフたちを惹きつけています。9月には、民俗学的な側面からグラーツを紹介します。「アウフシュタイラーン」フェスティバルでは、シュタイヤマルク州の民族文化を祝して、食、音楽、舞踊、および、ファッション・デザインなど、多彩な側面を紹介します。もちろん、地元の食材生産者、ワイン醸造者、レストランは、地元の美味しいものや旬の料理などで、ゲストの味覚を満足させる準備は万端です。
多数あるファーマーズ・マーケットでは、新鮮な野菜や果物、塩漬け肉、焼き立ての黒パン、ハチミツ、自家製ジュース、ジャムやケーキなど、さまざまな美味しい食品を豊富に揃えて訪れる人を惹きつけています。その他、小さなバーや道沿いのカフェ、高級レストラン、屋外バーやデリカテッセンの店などが街の至る所にあり、あらゆる食の要望に応えています。
グラーツのレストランはいつもグルメで賑わっています。それは熱心なシェフたちが、豊富な地元の食材から好みのものを選び抜き、店のお客様や食通たちの舌を繰り返し魅了し続けているからです。
グラーツでは何世紀にもわたって、有名な時計塔のあるシュロスベルクを中心に町並みが発展し、中世以来、ゴシックからルネサンス、バロック、歴史主義、ユーゲントシュティール、現代建築まで、最も重要な様式が印象深い建物で描かれてきました。世界的に有名な武器庫では、中世の生活について特別な洞察を得ることができます。そして、グラーツの街並みや路地は、芸術や文化が日常生活をも左右する都市の文化的意義を物語っています。グラーツ 歴史的地区は1999年にUNESCO世界遺産に登録されました。
グラーツ市街の西郊外に建つバロック様式のエッゲンベルク城は、1625年以降、イタリア人のピエトロ・デ・ポミスによって、皇帝フェルディナンド2世の宮廷顧問であったハンス・ウルリッヒ・フォン・エッゲンベルク(1568-1634)の住居として建てられました。24の公式部屋(中央には大きな惑星ホール)と500以上の17世紀の天井画のサイクルで、宇宙の象徴的イメージが表現されています。城の四角い建物の四つの塔は四季を、12の門は12ヶ月を、365個の窓は1年の日にちを表しています。この城は、州立博物館ヨアネウムに属し、豪華なプラネットホールや客室と並んで、アルテ・ギャラリー、コインコレクション、考古学博物館、色鮮やかな惑星庭園、そして美しい公園があります。広い公園は、四季折々の美しさを呈し、人々の憩いの場となっています。2010年に世界遺産に登録されました。
また、グラーツは2003年に文化首都に、2011年からユネスコ・デザイン都市に指定されています。文化的な提供、発明、オブジェのデザイン、建築など、遠くを探さなくても、ここでは至るところに存在しているのです。クリエイティブを愛するすべての人にとって、理想的な都市です。
グラーツ中央駅からトラムでわずか7分。閑静な住宅地の中に、広い庭を持つエッゲンベルク城の威容が突如として現れます。宇宙を表現した建築に、遠く大坂からやってきた屏風絵、惑星の間、敷地を闊歩するクジャクたち……。神秘に満ちたエッゲンベルク城を探検してみましょう。
〇 世界遺産の歴史的旧市街を散策する
グラーツのすばらしい歴史的旧市街はとても有名で、中央ヨーロッパで最もよく保存維持されている街として高く評価され、ユネスコ世界文化遺産に登録されています。街の散策では必ず武器博物館をお見逃しなく。旧市街の中心にある世界最大の歴史的な武器コレクションは、各種の武器のほか、騎士の鎧や兜など32000点が展示さしています。シュロスベルク城塞にあるこの街の歴史的ランドマークの時計塔も見逃せない見所の一つです。ここから望む市の印象的な眺望は見事です。
〇 グルメの首都、グラーツで食べ歩きをする
グラーツは、オーストリアの美食の首都であり、グルメパラダイスです。街中に食欲をそそる美味しいものが一杯。特に、ファーマーズ・マーケットを訪れると、たくさんの美味しいものに出会えます。これらのマーケットは美しく、活気があり、変化に富んでいて、観光客を楽しませるだけではなく、ワイン片手に友達と近況を語らう、地元の人にとっても人気の場所です。農家直送のとびきり新鮮な生産品を買うには最高の場所です。美食のハイライトは、何といっても毎年、旧市街の中心で行われる食のフェスティバル、長い食卓です。
〇 とびきりヘルシー!名物パンプキンシード・オイルを食す
シュタイヤマルク州でまたの名を「黒い黄金」として知られる、パンプキンシード・オイルは、実際には濃い緑色をした、カボチャの種から抽出した油です。ものすごく新鮮で、ナッツのような味わいがあり、とても健康的な食品です。パンプキンシード・オイルを使うと、とても美味しいサラダドレッシングができます。スープにかけても美味しさを引き立てます。メインコースの料理やデザートのアイスやプリンにかけて、味をさらに洗練させる調味料としてもお薦め。パンプキンシード・オイルは、美味しいだけではなりません。コレステロールゼロで、必須脂肪酸とビタミンEが豊富に含まれています。パンプキンシード・オイルはとびきりヘルシーで、美味です。
〇 ファーマーズ・マーケットで農家直送の生産物を手に入れる
有名な瓦を葺いたグラーツの家々の屋根に朝陽が差す前から、グラーツのファーマーズ・マーケットは活気に満ちています。この地域の多数の農業従事者(グラーツだけで350人)が市場の露店に入って、わずか1時間前にとってきた作物を並べています。これ以上新鮮な商品はありません! グラーツを訪れたら必ず主なファーマーズ・マーケット、例えば、オペラハウスの裏手にあるカイザー・ヨーゼフ・プラッツ広場か、ヒップなレント地区にあるレントプラッツ広場のマーケットに忘れずに立ち寄る予定を入れてください。営業時間は、月曜日から土曜日の午前6時から午後1時までです。
〇 エッゲンベルク城で『大阪屏風』を観る
グラーツの町はずれにあるエッゲンベルク城は、豪華なプラネットホールや客室を見学して古の貴族の生活を垣間見たり、城内にあるアルテ・ギャラリー、コインコレクションなどを見学することができます。日本人として見逃せないのは、この城のジャパニーズ・キャビネットで見学できる、秀吉時代の大阪城と城下を描いた『大阪屏風』です。この時代の大阪の情景を留めた絵は、現在ほとんど残っていないので大変貴重な屏風です。屏風絵はおそらく慶長12年(1607年)から慶長19年(1614年)の間に描かれたものと推定されています。豪奢な大阪城だけではなく、町屋や神社仏閣、500人もの武士や町人が色鮮やかに描かれていて、平和な城下の生活が活き活きと伝わってきます。
デザイン月間
ワークショップの開催からテーマに関する講演やプレゼンテーションまで、個性あるデザインが紹介されます。2023年5月6日から6月4日まで:デザイン都市としてのユネスコ世界遺産グラーツへの賛辞
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シュティリアルテ音楽祭:"ヒーローとヒロイン達"
Styriarte2023は、"ヒーローとヒロイン達 "をモットーに、6月23日から7月23日まで開催されます。この音楽祭は古典音楽と古楽の祭典であり、様々な豪華な舞台で音楽が演奏されます。
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エイムズ AIMS
2023年7月3日から8月13日まで。サマーアカデミーに参加した国際的な才能ある歌手達が、クラシックコンサートですばらしい歌唱力を披露します。
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ラ・ストラーダ
ストリート アート、人形劇、ニュー サーカス、コミュニティアートの国際フェスティバル。7月28日から2023年8月5日まで、グラーツの旧市街は芸術家、音楽家、市民たちによるストリートパフォーマンスの舞台となります。新しい視点で街を探索し、芸術的な都会の生活空間を発見してください。
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グラーツの長い食卓 Lange Tafel Graz
2023年は開催されず、次回は2024年8月24日(木)。700人以上のゲストが歴史地区の中心地に設置された長い食卓で、音楽とともに料理をより楽しむことのできるオープンエアー・イベント。地域の食材を使った洗練された傑作料理にグルメたちの心はときめきます。 地元シュタイヤマルクのワインは完璧なパートナーです。予約は2023年の11月から。人気のあるイベントなので、予約は狭き門です。お早めに!
アーソノーレ
グラーツのピアニスト、マルクス・シルマーが主宰するこの小さな古典音楽祭は、エッゲンベルク城で2023年9月6日から10日まで開催されます。
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クラングリヒト
クラングリヒトはグラーツの旧市街で秋に開催される幻想的な光と音の芸術祭です。写真のドラマチックな演出、印象的なファサード・プロジェクション、魅惑的な色彩の世界、情熱的な音の演出など、国内外のアーティストによる素晴らしい作品を鑑賞することができます。入場無料。
グラーツ・トリュフ・フェスティバル
グラーツでは今までになかった、ちょっとした食のセンセーションが起こっています。なんとグラーツ周辺の森で、7種類(!)もの様々なトリュフが発見されました。その結果、2023年10月23日~11月5日にグラーツ・トリュフ・フェスティバルの開催が決定しました。ハイライトはイタリア、イストリア、そしてもちろんグラーツの生産者が珍味を提供するグラーツのトリュフ市場です。
グラーツのアドベント
2023年は11月18日からクリスマスまで、グラーツ市は幻想的な世界へと変貌します。14箇所の様々なクリスマスマーケットで、クッキー、ティー、グリューワインを楽しむことができます。クリスマスソングが歌われ、華やかなアドヴェントのイルミネーションは、子供たちだけでなく、すべての人々を魅了することでしょう。
大晦日
水、花火、光、音楽は、旧市街の中心部に行われる大晦日のスペクタクルの中心です。グラーツでは年内最後の夜には大々的な花火大会は行わず、壮大なレーザーショーで楽しませてくれます。
サステナブルなライフスタイルが大切にされる今日、グラーツは長年にわたって持続可能性と廃棄物ゼロの問題に取り組んできました。クールで公正に生産されたファッション、中古品やヴィンテージの服や雑貨を扱うショップ、新鮮な食材を買い物かごに入れてショッピングするファーマーズ・マーケット、周辺地域の食材を使った美味しいメニュー、パッケージフリーの商品、再利用可能なデポジットカップ、市内中心部を走るトラムは無料・・・持続可能性は街中で実現されています。KAYAK社は、マインドフルな旅行者が持続可能な選択肢を提供する目的地を見つけるために、4つのカテゴリー(アクセス、市内の移動、滞在、体験)に分け、28 の要素でポイントをつけ、世界の167 都市をランク付けしています。そして、2023年度の「環境に優しい」都市でグラーツは第3位に選ばれました。