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    • National Park Hohe Tauern - Weisssee / Weisssee Glacier world
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    ホーエ・タウエルンで深呼吸を!

    オーストリア最大の国立公園、ホーエ・タウエルンではものすごい感動が待っています。ライテンカンマー峡谷や、クリムルの滝、ヴァイスゼー氷河など、自然の織りなす美しい景色の中で神秘の世界を感じてください。

    休暇中に自己を再発見する...。これはホーエ・タウエルン国立公園で、ハイキングをしたり、泳いだり、自転車に乗ったりすることでおのずと起こります。あるいは、早朝に素敵な場所にただ座って、新しい一日がゆっくりと始まり、それが始まる音を聞くだけで、至福のひとときが見つけられます。

    湖を見下ろすこの岩の所に来て、ほんの数分岩の上に座ってみてください。静かにしていれば、特にこの早朝の時間帯には、静けさを聞くことができます。普段はそこに存在しない音に気付く...、それが秘訣です。松の間を抜ける風の音、湖の対岸でさえずる鳥の声、石の上を越えて流れる小川のせせらぎ、蜂の羽音、渓谷から風に乗って上がってくるやわらかな鐘の音。そして、大地が優しく呼吸し、息を吸い込み、吐き出す音。これが静けさです。

    初めて見た瞬間から、虜になる

    いくつかのオーストリアの地域は、初めて行く時には耳で感じた方が良いと言われます。なぜなら、最初に目で見てしまうと、その素晴らしさに圧倒されてしまうからです。もし、それが本当なら、ホーエ・タウエルン国立公園は、まさにそのような場所の一つです。アルプスの中でも、この場所のように地質と時間の相互作用が、天国のような景色を創り上げた所はそう多くはありませんし、初めて見た瞬間から人を虜にするこれほどの場所は、そう多くは存在しないでしょう。


    3000メートル以上の峰々が226座

    これ以上の数の山々がある場所はありません。

    もちろん、ホーエ・タウエルン国立公園について、ケルンテン州、チロル州、ザルツブルク州にまたがる、広さ1800km2の公園、と単にデータだけで表すことはできます。オーストリアの最高峰

    グロースグロックナー山をその中心に据え、ヴェネディガー山群が西に、ホッホショーバー山が東に控えています。合計226座、標高は3000メートル以上。この感動的な数値を、どの方向を向いても望める壮観な絶景に加味すれば、雪を頂くピークや氷河の氷、広々としたアルプスの牧草地と、水晶のように透き通った湖などと共に、休暇の最高のデスティネーションという答えが得られます。

    オーストリアが空に届く場所

    ホーエ・タウエルン国立公園は、まるで魔法のような魅惑的なオーラを発して、美の世界へと開眼させてくれる場所に満ち溢れています。天にも届くような高さにある、息を飲むヴァイスゼー氷河や、暑い夏の日にさえ、冷たい風が氷原を吹き渡るパステルツェ氷河へ行けば、そんな景観に出会えます。また、轟く渓流が谷を駆け下るライテンカンマー渓谷や、アルプスのアイベックスが見られる山の上の牧草地のベンチでも、そんな景色と出会えます。クリムルの滝もまた、見る者から言葉を奪い、興奮の余り飛び上がりたくなるような絶景です。

    山々が与えてくれる洞察力

    実際、この地域の山々は特別な魔法を発しています。山々は一時的に、私たちに再び深呼吸ができるようにしてくれ、「別の世界」の騒々しさを忘れさせてくれます。山々は地球とその歴史、そして時々、私たち自身の事も、ほんの少しですが、理解できるように助けてくれます。

    • National Park Hohe Tauern - Krimmler Cascades / National Park Hohe Tauern
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    • National Park Hohe Tauern - Lake Weisssee / Weisssee Glacier world
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    国立公園のレンジャーのマルティンさんと一緒にブロイアルムへ向かうハイキングルートで、我々はラウリス渓谷が何故よくハゲワシの谷と呼ばれるのかその理由を教わりました。何百年も前にアルプス地域では絶滅してしまったヒゲワシが、1983年にここの自然に再び放鳥されました。我々が今入った静かなクルームルタール渓谷では、30数羽のハゲワシが巣を作る場所を見つけ、近年初めて野生で生まれた赤ちゃんハゲワシたちが仲間に加わりました。それに加えて、アルプスで最も大きい猛禽類であるイヌワシとシロエリハゲワシの2種が、この地域には生息しています。観察地点に到着すると、レンジャーのマルティンさんが高くそびえる絶壁の一点を指さしました。我々が双眼鏡で示された方向にその姿を探している時、「藁の中の針を探すようものだ」という諺が脳裏をよぎりました。それでも、最後には何とかハゲワシのお母さんが子供に餌を与えている高所の巣を垣間見ることができました。その直後に、母ワシは翼を広げ、大空に舞い上がり、我々の頭上を神々しい姿で滑空して行きました。ホーエ・タウエルン国立公園では、あちこちでこのような自然の驚異が観察できます。例えあなたが単独で公園内をトレッキングするにしても、至る所にいるマーモットの鳴き声が、あなたがアルプス地域最大の自然保護区にいる事を思い出させてくれます。国立公園のレンジャーは、どこへ行けば野生動物を見ることができるか熟知していますから、彼らのようなエキスパートが案内するガイドツアーに参加すれば、例えば、ハーバッハ渓谷のガイド付き「野生生物サファリ」でのアイベックスやカモシカやマーモットの足跡を辿るツアーや、発情期の雄鹿を夕暮れに観察するツアーのように、目的の動物と遭遇する確率がグッと上がります。

     

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