モーツァルトハウス・ヴィエナ／音楽の家

モーツァルトハウス・ヴィエナは、モーツァルトが1784年から1787年まで暮らし、ウィーンにおいて唯一保存され、現存するモーツァルトのアパートです。ここでモーツァルトは、他のどの場所よりも多くの曲を作曲しました。アパートでは、彼が生きたその時代と最も重要な作品が分かりやすく紹介され、現在モーツァルトの重要な博物館となっています。展示は、この偉大な作曲家の創作活動のピークであった、ウィーンで暮らした時代に焦点を当てています。日本語のオーディオガイドも入場料に含まれています。

開館時間:毎日午前10時から午後7時まで

モーツァルトはこの家の2階に住んでいました。4 つの大きな部屋と2 つの小部屋、そしてキッチンで構成されていました。 現在では延べ1000㎡、6つのフロアがミュージアムとなっていて、絵や資料を通してモーツァルトと家族の足跡をたどることができます。 このアパートには、モーツァルトがまさにこの時計のために作曲したと考えられている『小さな自動オルガンのためのアンダンテ』(KV 616) の編曲を奏でる1790 年頃に作られた大きな音楽時計があります。

音楽の家は、楽しむと同時に、科学的なレベルで音楽について学ぶことができる、新しいアプローチを提案している音と音楽のミュージアムです。4つのフロアに渡って、魅惑的な音楽と音の世界を紹介しています。有名なウィーンフィルハーモニー管弦楽団が、175年前に創設されたのは、まさにこの場所でした! 見学者はウィーン音楽の歴史と伝統について学べるだけではなく、自分自身で音や楽器を使って実験することができます。ご自身の音楽の才能を試し、ウィーンフィルを指揮し、自作のワルツを作曲してください。

開館時間:毎日午前10時から午後10時まで

音楽の家で開催される2021年の特別展：
「ベートーヴェンへのオマージュ」
ハンガリーの彫刻家・画家のマールトン・バラバスによる2020年ベートーヴェンイヤーを記念した特別展。ルードヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの彫刻、本のオブジェ、デザインを施したピアノ、偉大な作曲家の作品の歌詞をビジュアル化した作品が展示されています。
期間：2021年11月7日まで

〇モーツァルトが暮らしたアパート、モーツァルトハウス・ヴィエナを訪ねる 

一家が暮らしていたアパート。市内で数回引っ越しを重ねましたが、現存しているアパートはここだけ。傑作『フィガロの結婚』が作曲された場所として知られています。 最上階からオーディオガイド(日本語あり)を聞きながら巡り、モーツァルトの遺品や直筆の楽譜などを見学。彼が寝起きした空間や友人や後援者、フリーメーソンとの関係、ギャンブル好きなど多方面から、一人の人間としてのモーツァルトに迫ります。 特別展もお見逃しなく。記念の場所でのコンサートを訪れるのもお勧めです。

〇「音楽の家」でウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者になる 

世界的な名声を誇るウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を体験できる、とっておきの場所をご存知?日本語で”音楽の家”を意味するハウス・デア・ムジークは、オーストリアの博物館賞に輝いたユニークな体験型博物館。 

19世紀、この場所にウィーンフィルの前身である「フィルハーモニー・アカデミー」の創始者オットー・ニコライが住んでいたことから、ウィーンで生まれた名曲や著名な作曲家・演奏家に関する資料などを展示。ウィーンフィルの歴代指揮者の指揮棒展示に加え、楽器の聴き比べやサイコロを転がして作曲に挑戦するコーナーなど、インタラクティブな体験がいっぱい。 

なかでも一番の人気は、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者になれるヴァーチャル・コンダクター。ウィーン・フィルが演奏するスクリーンに向かって指揮棒を振ってみて。タクトを振るのが遅すぎたり早すぎたりとリズムに乗れなくなってしまうと、団員が演奏をやめて一斉にブーイング!なんてことも。そのかわり、最後まで演奏できると大きな拍手が。遊び心が詰まったハウス・デア・ムジークで、ここでしか体験できないハラハラドキドキを楽しみましょう!