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    バロックのランドマーク、ベルヴェデーレ300年

    人生の喜び、太陽、美、緑のオアシス……。上宮、下宮の2つの宮殿と広大な庭園が見事に調和したベルヴェデーレはユニークな宮殿アンサンブルで、世界で最も美しいバロック建築の一つです。 ベルヴェデーレ上宮のハイライトは、グスタフ・クリムト絵画の世界最大のコレクションです。また下宮で行われる特別展では、文化と歴史に触れることができます。ベルヴェデーレは2023年に300周年を迎えます。

    ベルヴェデーレ上宮

    ベルヴェデーレ上宮には、中世から現代にいたる、最大のオーストリアの芸術作品コレクションや、国際的なアーティスト、例えば、クロード・モネ、フィンセント・ファン・ゴッホ、マックス・ベックマンらの傑作が所蔵されています。ベルヴェデーレの所蔵品コレクションのハイライトであるウィーン1880~1914には、有名なアールヌーボーの黄金期を代表する作品「接吻」と「ユディト」を始め、世界最大のグスタフ・クリムトの絵画コレクションと、エゴン・シーレとオスカー・ココシュカの作品が含まれています。フランス印象派の代表作と、最大のウィーン・ビーダーマイヤー時代の芸術コレクションもまた、ベルヴェデーレ上宮に展示されている魅力溢れる所蔵品のハイライトです。

    おススメ:ベルヴェデーレ上宮のシュロスカフェでは、美術館で一休みしたいとき、また庭園を散歩した後でも、歴史的な雰囲気の中でオーストリア料理とともにウィーンのカフェ文化を楽しむことができます。

    Exterior view of the Lower Belvedere, Vienna / Unteres Belvedere
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    最高のミュージアムに生まれ変わったベルヴェデーレ下宮

    ベルヴェデーレ下宮は最上級の特別展の会場です。ベルヴェデーレ下宮は一年半の改修工事の後、2022年に再びその扉を開けました。新しくなった下宮ではエントランスエリアが再設計され、わかりやすい見学コース、アクセスのしやすさなどでゲストに魅力的な美術館体験を提供しています。防火、安全、空調技術が最新のものになりました。 1階に新しくできたパークカフェでは、ゆっくりと一時を過ごすことができます。庭園を散歩した後は新しくなったベルヴェデーレ下宮にぜひお出かけください!

    "Belvedere 21" - Museum of Contemporary Art
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    ベルヴェデーレ21

    ベルヴェデーレ21は、ウィーンの新開発地区にある活気あるアートスペースと待ち合わせ場所です。戦後のモダニズム建築であるパビリオンでは、現代アートの展示、映画、音楽、イベントが企画されています。この建物は、1958年にブリュッセルで開催された万国博覧会のオーストリア・パビリオンとしてカール・シュヴァンツァーによって設計されました。その後、ミュージアム用に改造され、1962年に20世紀美術館としてオープンし、ウィーンの現代アートの中心としての地位を確立しました。 そして、2002年にベルヴェデーレ管轄のミュージアムとなり、ベルヴェデーレ21と改名されました。月曜休館。

    ベルヴェデーレ庭園

    ベルヴェデーレの庭園は、ヨーロッパで最も重要な歴史的なフランス式庭園の一つです。今日のように縮小された庭園となってもなお、優れた後期バロック式庭園デザインの好例として非常に高く評価されています。ベルヴェデーレ上宮の野外階段の前には、建物のファサードをくっきりと映す大きな鏡の池が配置されています。庭園の反対側で、レンヴェーク通りに最も近い所に「名誉の庭」があり、ベルヴェデーレ下宮と隣接しています。カンマーガルテンがベルヴェデーレ下宮の右側につながり、北の端のオランジェリーへと続いています。この細長い西側の地所は、オイゲン公とその側近のみが利用することができました。ベルヴェデーレ上宮に隣接する敷地は、1726年まで半円形の城壁を取り囲むように東方へ延びていました。南側には、現在はウィーン植物園ですが、当時は幾何学的な家庭菜園がありました。

    常設展と今後の特別展

    Ausstellungsraum Belvedere
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    ベルヴェデーレ上宮の常設展

    Tina Blau, view from the Belvedere, Vienna
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    特別展「ベルヴェデーレ - 300 年に渡る芸術の殿堂 」

    ハプスブルク家に仕えた最も有名な将軍、サヴォイのオイゲン公は、夏の離宮であるベルヴェデーレ宮殿上宮を10 年の歳月をかけ、1723 年に完成させました。2023年は300周年で、ヴェルヴェデーレはその歴史を振り返り、特別展の会場である下宮で開催します。美術館として、またバロックの歴史的建造物としての魅力を備えるベルヴェデーレは時代を超えて権力と名声を博してきました。オイゲン公が亡くなってからはハプスブルク家所有の宮殿として、宮廷の祭典の場として、そして 1955 年にはオーストリア国家条約調印の場として様々な役割を果たしてきました。2023年の大規模な特別展では、宮殿が歴史の変化とともにどのような役割を担ってきたかを検証します。

    2022 年 12 月 2 日 - 2024 年 1 月 7 日
    会場:下宮
    開館時間:毎日10~18時

    詳しくは
    Belvedere 21
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    ベルヴェデーレ21

    移りゆく光の中の瞳のように
    男性の視線と家父長制的なイメージ体制を打破することを目的に、フェミニスト的なものの見方を探求。割れた鏡を象徴的に使い、美の理想を塗り替えます。
    2023年3月16日~8月27日

    ベルヴェデーレを新しい方法で体験する

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    ファンタスティック・パラスティックス

    ベルヴェデーレ庭園にバーチャルリアリティゲーム登場!

    上宮300周年を記念して、ベルヴェデーレ宮殿に新しいVRゲームが登場しました。ファンタスティック・パラスティックス(Fantastic Palastics) は、オイゲン公が庭に作った動物園にヒントを得たゲームです。実際に庭で飼われていたライオン、キツネザル、ガゼル、羊、ダチョウ、ヤマアラシが登場します。ゲームを始めるには、上宮前のスフィンクスに行き、スマートフォンでQRコードを読み込むか、下のリンクをタップしてください。隠れていた動物たちが300年前のベルヴェデーレ宮殿に案内してくれます。(ゲームの利用は無料。入場自由の庭園でのみ展開するので、宮殿の入場券を購入する必要はありません。対象年齢:8歳以上)

    スフィンクス前でリンクをクリック!
    Paintings in the Upper Belvedere Vienna / Oberes Belvedere, Vienna
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    オーディオガイド & Smartifyアプリ

    オーディオガイド:ベルヴェデーレ上宮では、オーディオガイドがチケットオフィスで5ユーロのレンタル料金で利用できます:ドイツ語、英語、フランス語、イタリア語、ロシア語、日本語、広東語、韓国語、北京語、スペイン語、ウクライナ語。 衛生上の理由から、パーソナルヘッドホン(標準3.5mm接続)の使用をお願いしております。 または、使い捨てヘッドホンを無料で提供しています。

    Smartifyアプリはアートを集中して鑑賞するための音声ガイドを提供します。スマートフォンに 無料のSmartifyアプリをダウンロードすれば120の作品のガイドを聞くことができます。スマートフォンで絵をスキャンして、あとは作品のストーリーに耳を傾けるだけです。
    アンドロイド用App : android | iApp : iphone

    入場券について詳しくは
    Oberes Belvedere
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    オンラインガイド、展示作品、講演など

    ベルヴェデーレをオンラインで体験する

    ベルヴェデーレのInstagramTwitterYouTubeFacebookでオンライン・ショートツアーを見ることができます。 上宮のそれぞれの展示作品が紹介されています。また、ベルヴェデーレの公式ウェブサイトでは各種のオンラインツアーと、興味深いアーティストのトークを紹介しています(ドイツ語、英語)。

    公式ページのオンラインツアー

    門外不出!クリムトの傑作『接吻』の真実を探る 

    オーストリア美術史上の最高傑作といわれるグスタフ・クリムトの『接吻』を展示しているのは、世界最大のクリムト・コレクションを有するベルヴェデーレ宮殿の上宮に入っているオーストリアギャラリー。クリムトの最高傑作『接吻』は門外不出となっており、この場所でしか見ることのできない作品です。 

     絢爛たる金がまばゆい光を放つ『接吻』。男女の愛の形を象徴的に表現した傑作といわれています。しかし、よく見ると2人の足元に広がる花畑は、女性の足元で終わり、その下は崖になっています。これは、「愛に忍び寄る死の影」「男性の心が女性を離れようとしている」などと解釈されることが多く、また「キスを交わし愛を確かめあった2人は、このあと聖域なる別世界に旅立つ」という見方も……。“生”と“死”をテーマにした作品も手がけたクリムトの絵画は、自由な発想で眺めることができるのも魅力です。 

     1階のミュージアムショップには『接吻』をテーマにしたスマホケースなどのグッズを販売しています。


    〇 美しい豪華な宮殿に目を奪われ、庭園からはウィーン屈指の眺望に息を呑む 

    ウィーンの英雄オイゲン公が夏を過ごしたベルヴェデーレ宮殿は、バロック建築の巨匠ヒルデブラントの設計で18世紀に建てられたバロック様式の宮殿。ベルヴェデーレとは、“美しい景色”という意味。上宮と下宮の2つの宮殿を、まるでアートのような庭園がつないでいます。なだらかな丘の上に建つ上宮からは、下宮へと続く広大な庭園とウィーンの街並みを一望してください。まるで映画のワンシーンに入り込んだような景色は、息を呑む美しさです。

    天井を支える4人の男像柱のある上宮のエントランスは、ちょっぴりユニークさも漂う不思議な空間です。上宮が華やかな公式行事の舞台となったのに対し、ベルヴェデーレ下宮はオイゲン公の居城として使われました。ここにも大理石の間、黄金の間などに、オイゲン公の贅沢な嗜好が窺われます。現在は上宮と下宮ともに美術館として使われており、特に上宮に展示されている画家クリムトの最高傑作である『接吻』※は必見。両美術館ともに、細部にまでこだわった繊細な彫刻も魅力です。 

    冬にはクリスマスマーケットも開催。ツリーを飾るオーナメントやアツアツのグルメが味わえる屋台が庭園に登場します。ライトアップされた宮殿も幻想的で、より一層華やかに。季節を問わず“ベルヴェデーレ―美しい風景”が楽しめます。 


    〇 上宮または下宮のカフェを訪れる

    絵画を鑑賞した後や庭園を散策した後は、上宮のクラシックなシュロスカフェ、下宮のモダンなパークカフェで食事やティータイムをお楽しみ下さい。

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