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    古城に滞在する

    お城での滞在とはどんなものなのでしょうか?今まで本でしか知らなかった昔のことが、ここで理解できるのでしょうか?・・・城壁の向こう側を垣間見れば、時が止まっている場所の秘密が明らかになります。

    Schlosshotel Pichlarn - Steiermark

    古城/宮殿ホテル

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    ベルンシュタイン城は、ブルゲンランド州南部の起伏がある田園地帯の、タウヒェン渓谷を見下ろす高台の巨岩の上に建っています。城の所有者であるアルマーシィ家が4世代にわたり、この城をホテルとして運営してきました。アレクサンダー・アルマーシィが今の城主で、ホテルのゲストを堂々とした城門の前で、自らじきじきに出迎え、短いツアーをしてくれます。暖かい夏の日の夕刻、最後の優しい陽光ががっしりとした城壁を照らす頃、お城はとても魅力的に映ります。この古城は築城後千年近い長い歴史を誇り、すべての戦争の時代を無事に生き延びてきました。

    名門一族の部屋に住む

    オーストリアのブルゲンランド州にある古城ホテル ベルンシュタインに宿泊することは、まるで名門一族の博物館に住むようなものです。アルマーシィ家の人々のほとんどは、探検家であり旅行家でした。このホテルを所有する100年以上もの間、彼らは各部屋を蒐集したたくさんの好きなもので飾りました。きちんと復元された一族の部屋は、それぞれに貴重なベネチアン・ミラーが壁に掛けられ、世界中から集められたアンティークのシャンデリアが部屋を照らし、東洋のラグと大きな油絵が、スタイリッシュな雰囲気を醸し出しています。お城には10の客室があり、それぞれが個性的で優雅な様式の設えになっています。かつて、伯爵や国王が使ったワードローブ、今や博物館でしか見られないビーダーマイヤー様式のナイトテーブル、装飾的であるだけではなく、部屋も暖房してくれるバロック様式のタイル張りのストーブ等々、備え付けの家具にも、それぞれの物語があります。ここには、現代的な物はまったくありません。

    騎士たちのように、晩餐会の長テーブルで食事をする

    毎晩、騎士の大広間(ナイトのホール)のバンケット・テーブルでは、常に一皿料理しか供されず、キャンドルの灯りの下、人々はおしゃれに食事をします。食事は、城の女主人自らが準備します。宿泊客は、アルマーシィ家の人々とすぐに仲良くなり、お城での暮らしについての知識を深めることができます。短期間、城の居住者になると、時代を遡ることができます。

     

    真の冒険主義者は、ここで生まれました

    この一族の歴史は、とても感動的です。祖父のラースロー E.アルマーシィは、1933年に行われたエジプト探検中に、「泳者の洞窟」を発見しました。この砂漠の探検家は、ベドウィンの間ではアブ・ラムラ、「砂漠の父」という呼び名で知られていました。映画ファンや、熱心な小説愛読者の間では、映画「イングリッシュ・ペイシェント」の主役のモデルになった人物として知られています。

    城は遠く過ぎ去った世界の精神を感じることができる場所であり、その古色蒼然とした壁に囲まれて一晩を過ごすことは、私たちの日常とはまったくかけ離れた、完全に異なる世界での体験です。

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