検索

    インスピレーションに満ちたドナウの町、ビデオコレクション

    ドナウ川の美しい文化的景観はいつの時代にも、音楽家や画家たち文化人にとってその芸術活動において、大いにインスピレーションを得られる地でした。今も多くの人々を惹きつけてやまないドナウ川流域の都市や町の魅力をビデオシリーズでご覧ください。

    オーストリアの3つの州を流れる大河、ドナウ川は古来から、人の往来と物資輸送の主要ルートであり、ハプスブルク帝国時代には広い帝国内の多民族と文化を繋いでいました。ドナウ川の美しい文化的景観は何世紀にも渡り、川沿いの都市、ウィーンやリンツを始め、世界遺産に登録されているワッハウ渓谷に点在するメルクやクレムスの町々を中心に築かれてきました。

    ドナウ沿岸のインスピレーションが得られる地

    media_content.tooltip.skipped

    ウィーン - ドナウ川はドナウ帝国の生命線

    ドナウ帝国を統治したハプスブルク家にとって、ドナウ川は非常に重要な意味を持っていました。ドナウ川は人の往来と物資輸送の主要ルートであり、広い帝国内の多民族と文化を繋いでいました。

    歴史家のマーティン・ムッチュレヒナー博士がウィーンとドナウの関係を説明しながら、ドナウ帝国を統治した政治の場であり、皇帝フランツ・ヨーゼフ一世と皇妃エリザベートの住居でもあったホーフブルク王宮をご案内します。

    ウィーンとドナウ川
    media_content.tooltip.skipped

    メルク修道院 - ドナウにそびえるバロックの世界

    メルク修道院は、オーストリアの世界遺産、ワッハウ渓谷で最も壮麗な建造物です。ここではすべてが輝き、何もかもがひたすら上を目指しています。修道院の建設は、少しでも天に近づこうとする試みだったのでしょうか。年間50万人の観光客が訪れ、庭園を散策し、図書館に感動し、豪華絢爛な教会に目を奪われ、すべて観終わってから初めて、ドナウ川の流れに悠久の歴史を重ねます。ベネディクト派メルク修道院を、ルートヴィヒ司祭がご案内します。

    メルク修道院
    media_content.tooltip.skipped

    風景画家が好んだワッハウ渓谷

    クレムスとメルクの二つの町を結ぶドナウ川流域、ワッハウ渓谷はユネスコの世界文化遺産に登録されていて、オーストリアで最も美しい地域の一つです。このワッハウ渓谷が、早くから風景画家たちのお気に入りの題材となったのも不思議ではありません。

    クレムスにあるニーダーエステライヒ州立美術館の館長、クリスティアン・バウアー氏が時代の風景画とワッハウについてご案内します。

    ワッハウの風景画
    media_content.tooltip.skipped

    リンツ – アントン・ブルックナーの足跡をたどる

    アントン・ブルックナーは、19世紀後半で最も重要な作曲家の一人と言われています。交響曲の大家であり、オルガン奏者としての才能にも恵まれたブルックナーは、ドナウ川の風景の美しさと静けさにインスピレーションを受けたと言われます。ブルックナー・オーケストラ・リンツのコントラバス奏者、サラ・ブルーダーホーファーは、ドナウ川の風景がいかに偉大な作曲家の交響曲と教会音楽に影響を与えたかをよく理解しています。彼の作品は、生まれ故郷オーバーエスターライヒの地にしっかりと根ざしていると言います。

    リンツとブルックナー
    media_content.tooltip.skipped

    グラフェネック城 - 音楽、建築、自然、美食が揃う夢の地

    ウィーンから西方わずか60kmのところに位置するグラフェネック城は、オーストリアで最も重要な城の複合施設の一つです。ロマンティックな歴史主義の城が牧歌的で広大な公園の中におとぎの国のように堂々と建っています。敷地内には、城の他、野外ステージの「雲の塔(ヴォルケントゥルム)」、コンサートホールのオーディトリウム、イベント会場の乗馬学校、300年の歴史ある森と公園、木造コテージの宿泊施設、グルメレストランなどが揃い、夢のような自然の中で一流の音楽と牧歌的なピクニックを楽しむことができます。

    音楽のハイライトである、夏のグラフェネック音楽祭では、ルドルフ・ブッフビンダーが音楽監督を務め、世界一流の音楽家たちによる様々なコンサートが行われます。イベントがある日は、ウィーンから直通バスが運行されます。

    文化の中心、グラフェネック
    media_content.tooltip.skipped

    画家ココシュカと故郷ペヒラルンの深い繋がり

    表現主義の画家、オスカー・ココシュカは、1886年にドナウ河畔の小さな町ペヒラルンで生まれ、生涯を通じて故郷を愛し続けたオーストリアの偉大な芸術家です。若いうちにウィーンに移り、後の名声の基礎を築いたココシュカは、その後、ヨーロッパ、北アフリカ、近東に出かけ、ナチス時代にはロンドンに移住し、晩年にはスイスに安住の地を見つけました。

    ココシュカは肖像画で名声を得ましたが、その関心事は顔の忠実な再現ではなく、顔の背後に潜んだ本質的な性格や人格を描き出すことにありました。ココシュカの芸術はしばしば「魂の絵画」と呼ばれます。彼は常に、外見だけではなく人格のすべてをキャンバスに捉えようと試みたのです。ココシュカが描いた多くの有名人の中でも、最も有名な作品は、1966年に依頼された当時のドイツ首相、コンラート・アデナウナーの肖像画で、16年間にわたり、アンゲラ・メルケル元首相の執務室に飾られていました。

    戦後、故郷を訪れ、ペヒラルンの名誉市民となり、生家を改造してココシュカ資料館が設立されました。オーストリアを離れ、放浪のような人生を送ったココシュカでしたが、故郷のドナウ川は常にココシュカの核でありつづけたのです。ニーダーエステライヒ州のペヒラルンでは、今日、この有名な画家はかつてないほどの存在感を示しています。生家を訪れ、町の家々の壁に掲げられた彼の絵を楽しむことができます。

    ココシュカとペヒラルン

    こちらもご覧ください。

    • 塩文化と景勝地 - ザルツカンマーグート、ビデオコレクション

      かつて「白い金」と言われた塩がザルツカンマーグートを豊かな地域にしました。遠い昔、岩塩坑の過酷な労働に耐えた人々や、別荘で優雅な時を過ごした皇帝、ナチスと戦った勇敢な山の住人たちなど、歴史上の人物たちについて、またこの美しいリゾートを愛した芸術家の足跡をビデオで辿ります。

      ビデオを見る
          Hallstatt
      media_content.tooltip.skipped
    media_content.tooltip.skipped