フィリップ・エッスル:ドナウの名シェフ
ドナウ川、アンズ、ワイン、フィリップ・エッスルのグルメレストラン、ラントガストハウス・エッスル・・・すべてワッハウでは見逃せないものです。 30歳のトップシェフが作る伝統料理には新しいエッセンスがたっぷりです。お勧め料理は、「ワッハウ・アンズ」を使ったチーズパイスフレ、バニラパンナコッタ添えです。
地域パートナーとの協力
シェフのフィリップ・エッスルは、ワッハウ地方やその周辺地域で採れた最高品質の食材のみを使用しています。そのため、「AMA GENUSS REGION」グルメ地域指定のシールも取得しています。そして、ニーダーエステライヒ州レストラン文化協会のメンバーであることも誇りです。「私のメニューでは、海の魚や淡水魚の料理が人気です。淡水魚はバイオの養殖業者から買っているのですが、彼の池にはダッハシュタインのラムザウ渓流のイワナやマスがいます」。そこでは魚は小さな甲殻類を使った有機の餌を与えられていて、ゆっくりと育っています。
メニューにあるワインのほとんどはワッハウ産です。その中には、ヨーゼフ・フィッシャー・ワイナリーやゲオルク・フィッシェングルーバー・ワイナリーなど、ドナウ右岸の若い醸造家のものも多く、シュピッツやデュルンシュタイン、ヴァイセンキルヒェンの醸造家に比べると知名度は低いと言えます。しかし、「成長中の若者である自分たちに注目してほしい。だからこそ、私たちはもう少し革新的でありたいと思うのです。ホイリゲやホテルを継いだり、ブドウ栽培の新境地を開いたりする若くて勇気のある人たちです」。
フィリップは朝早く、愛犬とドナウ川の砂利浜に散歩に出かけます。彼が飼っているフラットコーテッドレトリバーは、どんな気温でも思いっきり水に飛び込んでしまうほど元気です。家の玄関を出るだけでカワウソ、ビーバー、サギ、カワウ、カワセミなどを見ることができます。
この自然体験は、「LIFEプロジェクト・ワッハウ」のおかげです。ドナウの本流と湿地帯を分離していた曳舟道を取り除いたことにより支流が生まれ、多くの魚種の繁殖に不可欠であり、水生鳥の休息および繁殖地としても不可欠である自然の砂利の土手や平らな川岸などができました。これにより川とワイン畑の間に沖積地の景観が生まれ、動植物だけでなく人間にとっても非常に魅力的な風景です。ゴムボートで川を下ったり、砂利浜でワインを飲んだり、キャンプファイヤーを囲んで友人とバーベキューを楽しんだりすることもできます。ドナウ右岸の利点はドナウ自転車道が通っており、対岸のヴァイセンキルヒェン、デュルンシュタイン、シュピッツといった有名なワイン村をサイクリングで見渡すことができることです。ドナウ川の右岸は静かでブドウ畑や果樹園の中にたくさんのホイリゲがあります。