シェーンブルン宮殿
オーストリアで最も美しいバロック様式の宮殿のひとつが、1918年までハプスブルク家の夏の離宮であったシェーンブルン宮殿なのは間違いありません。11744 ~49年にバロック様式の豪華な建物に拡張されました。
オーストリアにはロマンチックな古城や豪華な宮殿が数多くあり、栄光の歴史を今日に伝えています。騎士道精神に満ちた中世、ルネッサンス、壮麗なバロックの時代にタイムスリップしてください。
おとぎ話でてくるような城、宮殿、騎士の城、城跡など、オーストリアは東から西まで、何世紀もの歴史を持つ堂々たる建造物に溢れています。また、緑の草原や深い森に囲まれた美しい景観の中にあることもあります。城郭の中に入れば、当時の乙女や従者の気持ちを想像することができます。城や宮殿のガイドツアーでは、ハプスブルク家などの貴族の華やかな暮らしぶりを知ることができます。現在、多くの城は手をかけて修復され、コンサートや騎士祭、サマーフェスティバルの会場としても利用されています。
オーストリアで最も美しいバロック様式の宮殿のひとつが、1918年までハプスブルク家の夏の離宮であったシェーンブルン宮殿なのは間違いありません。11744 ~49年にバロック様式の豪華な建物に拡張されました。
1918年までハプスブルク家の皇帝の居所で、中世から20世紀に至る様々な時代の建築物から成っています。礼拝堂、宝物館、皇帝の 居室、シシィ博物館、銀器コレクション、スペイン式馬術学校、国立図書館豪華なホール等。
オイゲン公の夏のバロック宮殿で、J.L.フォン・ヒルデブラントにより、1714/16年下宮が、1721/22年に上宮が建てられました。上宮のオーストリア絵画館では、クリムト、シーレ、ココシュカなどの作品が見られます。
アッグシュタイン城:13世紀のキューンリンガーブルク城の遺跡。中世の祭りや芸術・工芸品のマーケットなど、あらゆる種類のイベントが行われている。ワッハウの素晴らしい景色のランドマークの一つ。
アルトシュテッテン城:メルク近郊にある16世紀の城館。敷地内にある7つの塔が特徴的で、建築学的にも興味深い。また、フランツ・フェルディナンド大公が家族とともに住んでいた博物館もある。城の教会の地下納骨堂には、1914年にサラエボで暗殺されたオーストリア皇太子夫妻の遺骨が安置されています。
エッカルツァウ城(オルト・アン・デア・ドナウの東):狩猟の館で、1732年にJ.B.フィッシャー・フォン・エルラッハによって改築された。D. グラーンのフレスコ画のある壮麗な部屋があります。
ルーバーエッグ城:エマースドルフ/ドナウにある。11774-87年にかけて築城。以前の皇帝フランツ2世(1世)の夏の居城。
グラーフェンエッグ城(グラーフェンヴェルトの近郊):1840年建立の城館(1873年にチューダー式ゴシック様式に改築)。オーストリアで最も重要なロマン主義的歴史主義の宮殿群であると考えられています。現在では、受賞歴のある野外ステージ「ヴォルケントゥルム」をはじめ、敷地内でさまざまなイベントが開催されています。イギリス風庭園。
グライレンシュタイン城:ルネッサンス様式の城館でアーケードの付いた中庭が特徴。16世紀末に建立。現在は博物館。
ハルデッグ城:国境の要塞。老朽化した後、19世紀にロマン派様式に建て直された。現在はマキシミリアン・フォン・メキシコ博物館となっています。
ハイデンライヒシュタイン城:16世紀の水上宮(13世紀の望楼)。展示室、コレクションがある。ラープス:国境の要塞。11世紀にはバーベンベルク家の重要な防衛拠点だった。騎士の広間には16世紀初頭のフレスコ画があります。
ペッグシュタール城: ヴァルトフィアテルにある。もともと13世紀に建てられた堀城で、2017年に大規模な修復が行われた--3つの博物館もその一つ。現在では、結婚式などのイベントも行われています。
キルヒシュテッテン城:18世紀前半にJ.B.フッシャー・フォン・エルラッハによって完成された城。筒型丸天井の広間、鏡の丸天井を持つ祝賀の間、フランツ・A・マウルペルチュの天井画。
クロイツェンシュタイン城: ウィーンからほど近いところにある、中世の面影を残す城。1874 ~1907年にロマン派ゴシック様式の「理想の城」として建てられた(一部は中世風の建築)。ガイドツアーでは、オーストリア全土で最大級の歴史的武器の個人コレクションである狩猟・武器庫について知ることができ、礼拝堂、騎士の間、王子の間が見学できます。
ラクセンブルク宮殿(ウィーンの南):堀に囲まれた中世の「旧宮殿」とバロック時代の「青の中庭」の2つの建物で構成されています。さらに、大きな池にはフランツェンスブルク城(オーストリアの古典ロマン派の代表的な建築)が建てられています。
マルヒエッグ宮殿:マルヒフェルトにあるバロック様式の城館。ファサードは1733年に完成。現在は狩猟博物館。
リヒテンシュタイン城: ウィーンの森のマリア・エンツェルスドルフにある、12世紀後半に造られた城で、本丸、居住塔、礼拝堂などから成る。1873年にロマン派風に改築・再建されました。
マイヤリング狩猟館:ウィーンの森地方にあり、1889年のルドルフ皇太子をめぐるハプスブルク家の悲劇の舞台です。
ニーダーヴァイデン城館:マルヒフェルトのシュロスホーフの南西部にあり、狩猟の館として1694年にJ.B.フォッシャー・フォン・エルラッハにより建立。1765年にN.パカッシにより改築。
オルト城:マルヒフェルトのオルト・アン・デア・ドナウにある、13世紀の防御用城塞。現在はドナウ博物館、漁業博物館、郷土博物館となっている。
ラープス城:国境の要塞。11世紀にはバーベンベルク家の重要な防衛拠点でした。騎士の広間には16世紀初頭のフレスコ画。
ラポッテンシュタイン城:キューンリンガー城。築城の各階段でロマン派、ゴシック、ルネッサンスなどさまざまな様式が見られます。展示室(厨房、地下牢)。
ローラウ宮殿:かつての水上宮。ハラッハ伯爵の絵画館(スペイン、イタリア、オランダのバロック絵画)があります。
ローゼナウ城:ヴァルトフィアテル地方にあるバロック様式の城館で、フリーメイソンの伝統に従った内装が特徴。ここには世界で唯一のメーソン博物館が併設されています。18世紀に建てられたオリジナルのロッジを利用しています。
ローゼンブルク城:カンプタール地方の高台にある岩の上に建つルネッサンス式城館で1583-1604の建立。内装が素晴らしく、猛禽類の飛翔ショーが見られます。
ロースドルフ城:城内博物館。アンピール様式の家具や壁画がある豪華な部屋、オーストリア最大の錫製の彫像コレクション。所蔵の多くの古伊万里の陶器を戦争で破壊されたまま大事の保存。日本で展覧会で紹介されました。
シャラブルク宮殿:エッチャーにあり、北オーストリアで最も美しいルネサンス様式の城館。1572 ̅1600年に豪華な城と同規模の庭園に改築。テラコッタ装飾を施した中庭が特徴。最古の構成要素は、1000年を超える歴史を蓄えています。現在多くの展覧会が開催されています。小さな子供たちには大きな凧揚げ場。
リューガースブルク城館:ニーダーエーステライヒの最も美しいバロック様式の城館で、1735年ごろF.A.ピルグラムにより建立。現在は博物館。
シュロスホーフ宮殿:マルヒフェルト地方のホーフにサヴォイのオイゲン公の夏の居城として1725/29年に建立。2階建ての宮殿内には、壮麗な部屋、天井にC.I.カルローネのフレスコ画が描かれているバロック様式の礼拝堂、古典主義的な宴会場があります。復元されたバロック様式の庭園には、迷路や迷路、何百本もの樹木があり、広々とした敷地の一部となっています。ゼーベンシュタイン城:堂々とした丘の上の城の歴史は 1045 年にさかのぼり、2012 年には、この歴史的建造物が「美女と野獣」の映画化の背景として使われました。遺跡はガイド付きツアーで見学。
オーストリアで最も美しいバロック様式の城のひとつであるアイゼンシュタットのエスターハージー宮殿は1663/72年に建立。「ハイドンの間」にはテンカラのフレスコ画が飾られています。そして、ブルゲンランドのランドマークであり、17世紀にルネッサンス風要塞として増築され、有名な武器のコレクション、宝物館があるフォルヒテンシュタイン城、博物館と広大な公園を持つルネサンス様式のラッケンバッハ城館で、エスターハージー家の足跡をたどることができます。ノイジードル・アム・ゼーの南東には、かつて皇帝の夏の離宮であった、公園付きのバロック様式の建物、ハルブトゥルン城館もある。1711年J.L.フォン・ヒルデブラントの設計、天井のフレスコ画はF.A.マウルペルチュの作(1756年)。
州の南部には、他にも人気の観光地があります。
エッゲンベルク宮殿:シュタイヤマルク州最大かつ最も重要な宮殿は、1625年にG.P.ド・ポミにより建造されました。17/18世紀のオリジナルの内装を施した豪華な部屋。狩猟博物館、先史時代の博物館、ローマの石細工のコレクション、自然動物公園などがあります。グラーツ市内から簡単にアクセスでき、州立ユニバーサルミュージアム・ヨアネウムが管理する城の一つです。
セッガウ城:ワイン好きにはたまらない!?南シュタイアーマルクのワインカントリーの美しい丘にあるこの城には、300年以上の歴史を持つワインセラーがあります。オーストリアで最も古く、大きいものの一つです。
ヘルバースタイン城:シュトゥーベンべルク近郊にあるルネッサンス様式の城館。13世紀から1667年にかけて建造。騎士の広間、先祖の画廊、武器庫などが見られます。植物と現代美術の両方が好きな人にもお勧め。ハーブガーデンやバラ園、パビリオンなどがある。そしてジロンドコリ美術館では、同名の彫刻家の最も有名な作品に感銘を受けます。
ピーバー城:シュタイヤマルク州西部のピーバー城は、リピッツァーナー馬の血統書付き牧場で有名です。緑の草原と森に囲まれたウィーンで、世界的に有名なスペイン式宮廷馬術学校で活躍するリピッツァーナー種馬は、ここで飼育されています。
ペッラウ城:ローマのサン・ピエトロ大聖堂のグランドプランがモデルとなった、東シュタイヤーマーク州の城。そのため、「シュタイウアマルクのサン・ピエトロ大聖堂」というニックネームが付けられました。
ドイチュランズベルク城:中世の城は、シュタイヤーマーク西部の町のランドマークとされ、州内外の素晴らしいパノラマビューを提供しています。また、ここには著名な考古学博物館があります。
リーガースブルク城:東シュタイヤマルクの丘陵地帯にある火山岩の上に建つ城。トルコの侵入を防ぐための防塁として建造。17世紀に増築。ゴシック様式の礼拝堂、騎士の広間、領主の部屋、武器のコレクションがあり、シュタイヤマルク州最大のバロック式要塞です。この城へは、ガラス張りのリフトを利用するか、7つの城門をくぐって徒歩で。頂上からの眺めは素晴らしい。30余りの壮麗な部屋で行われる3つの展示も見学してください。
オーバーカプフェンベルク城: 1328年建造された城塞。ガイドツアーがあります。城内にレストラン。毎年、待降節に手工芸品市が開催されています。ヒント:シュタイヤマルクのお城についての詳しい情報はこちら。
オーバーキントべルク城:バロック様式の城。豪華な部屋。郷土博物館(貨幣コレクション)。鉱山と洞窟が探検できます。特別展覧会。
オーバーマイヤーホーフェン城: バート・ワルタースドルフ近郊にあり、1137年建造の城、広大な公園とレストランが有名。古城ホテル。
トラウテンフェルス城:エンスタール渓谷中流域のランドマークとなる城塞。その名が古文書にでてきたのは1260年。すばらしいバロック時代の絵画と天井と展覧会。州立ユニバーサルミュージアム・ヨアネウム所属の城。
特に印象的なのは、高さ150mの石灰岩の丘に建つホッホオスタヴィッツ城で、風景の中に城だけが聳えているので、誰もが目を奪われてしまいましす。また、ケルンテンの最も美しい城館を挙げると、まず、シュピッタールにあるポルチア城館。オーストリアで最も美しいルネッサンス建築の一つであり、ガブリエル・フォン・サラマンカの命により1533-1598年に建立。アーケードの付いた中庭が印象的。7月と8月には喜劇が上演されています。また、ヴォルフスベルク城はラヴァント渓谷の街のランドマークとされています。そして、フランス式庭園を持つペックシュタイン城や、広々としたイタリア式庭園を持つマリア・ロレット城など、初期の古典主義的な華やかさを持つ城です。
インスブルックの王宮は、かつてのチロル領主の居城で、ハプスブルク家の暮らしぶりを知ることができます。1564-89年にフェルディナント2世の居所として増築、マリア・テレジア治世時代の1766-70 年にバロック様式に改築されました。天井のフレスコ画はF.A.マウルペルチュの作(1776)。完全に改装された巨人の間、衛兵の間、ロレーヌの間、礼拝堂など、18世紀当時と同じように忠実に再現された部屋を見ることができます。目玉は「皇妃エリザベートの居室」。ウィーンの王宮、シェーンブルン宮殿と並んで、オーストリアで最も重要な文化的建造物の一つです。その他、ハプスブルク家の足跡を辿るなら、インスブルック郊外にあるアンブラス城がおすすめです。この城は1564-89年にフェルディナント2世の居所として増築されました。「スペイン広間」はヨーロッパのドイツ語圏では最も古いルネッサンス様式の広間。200点以上の肖像画が展示されているハプスブルク家の肖像画ギャラリーのほか、世界で最も充実したガラスコレクションのひとつ、フェルディナント2世大公の芸術・珍品室があります。
トラッツベルク城:シュタンスのランドマークでルネッサンス様式の建築。13世紀とデジタル化の出会い。「ハプスブルク家の広間」には、同家の最も古い家系図(1508年)があります。武器のコレクション、ゴシック様式の応接間、領主の間の個人ガイドツアーに加え、ここではバーチャルリアリティグラスを使った3Dタイムトラベルも楽しめます。
ブルック城:リエンツの町の城山に建つブルック城は13世紀半ばに建造。城の見どころは、ロマネスク様式の礼拝堂と印象的な博物館です。歴史、美術、自然をテーマにした展示や、天守閣では現代美術を見ることができます。
ランデック城:イン渓谷上流の険しい岩山の上にある中世の城塞建築、ランデック城は、文化に興味のある人にも人気の観光地です。礼拝堂には16世紀前半のフレスコ画が残っています。内部はミュージアムになっていて、歴史的な常設展「Stay or Go、」と、現代作家の展覧会が開催されています。
クフシュタイン城塞:1205年古文書に出ているこの城塞は、バイエルンとチロルによる所有が交互に行き来した波乱万丈の歴史を持っています。1504年に、マキシミリアン1世皇帝により征服された後、1505-22年に再建。市民の塔には世界最大のオープンオルガン、ヘルデンオルゲルがあり、戦争の犠牲者を追悼するために毎日演奏されています。現在では、クフシュタイン・オペレッタ・サマーなどの演劇やコンサートが行われ、城塞へはパノラマ鉄道で簡単にアクセスすることができます。
ハーゼック城: ハル・イン・チロルのランドマークで、1477年以来、ここで貨幣が鋳造されていました。1480年に増築。
ハインフェルス城址:リエンツの西のハインフェルスにあります。1243 年に初めて文書にその名が登場。後にマキシミリアン皇帝の武器庫として使われました。
マッツェン城: アルプバッハ渓谷のライトにある、チロルが獲得した最も古い城のひとつで、現在は古城ホテル。12世紀建造。
フロインツベルク城: 銀山の町、シュヴァーツを見下ろす地にあり12世紀に建造されました。1472/75年にジグムント豊貨公の居城として改築。ルネッサンス様式の礼拝堂は結婚式にも使われています。
歴史が今も息づき、文化イベントが開催され、個性豊かな魅力を持っている - これがオーストリアの歴史ある小都市です。ここでは14の地方都市の魅力を4つのルートに分けて紹介します。
何世紀にも渡りヨーロッパを支配してきた時代、ハプスブルク家は情熱的な建設者であると同時に、熱心な旅行者でもありました。オーストリアには帝国時代の城や宮殿が多く点在しています。ハプスブルク家の足跡を訪ねてオーストリアの各地を周遊してください。